設定は覚えていても、内容とか細かいところは見事に忘れていたので、初めて読んだ時のようにハラハラしてしまった。 本当に睡眠時間を削ってでも読みたい…と思える内容。 やはり、アーチャーは「ストーリーテラー」として実に優れている。 そして、前には気づかなかったけど、この本は20世紀初頭のアメリカ史を分かりやすく教えてくれる内容だったんですね。もちろん、「アメリカンドリーム」が叶う時代でもあったんだけど…。 それと、当時ではLegal Padというメモ用紙が一般的ではなかったせいか、ウィリアムがメモを取る時に「法律用箋」に書いているように訳されている。 新潮社の紹介によると… 上巻「1906年、ポーランドの片田舎で私生児として生れたヴワデクは、極貧の猟師に引きとられた。時を同じくしてボストンの名門ケイン家に生れたウィリアムは、祝福された人生を歩み始めた。ドイツの侵攻で祖国も肉親も失ったヴワデクは、数奇な放浪の旅の果て、無一文の移民としてアメリカに辿りつき、アベルと改名した。「三作目が勝負」と明言した著者が、満を持して発表する大作。」 WASPと東欧系の移民というアメリカ社会の最上層と最下層の二人を主人公に描いた物語ですが、ボストンとシカゴという場所の選び方も暗示的。 でもアメリカ的だと思ったのは、金持ちの家に生まれても日本でいう単なる”お坊ちゃん”でないことは、子供の頃から投資というものに取り組んで自分の才覚を見極めていくことを周囲の大人が後押ししたり、一族を託せる人材かどうかを見極めて行こうとすること。 そして、片やポーランドの片田舎で私生児として生まれ、ロスノフスキ男爵に自分の子であると認められ、第一次大戦でドイツの侵攻にさらされ、さらにロシアに攻め込まれてシベリアに送られ、収容所から必死に抜け出してトルコに逃げ、そこでイギリス大使館員に助けられ、移民船に乗り組んでアメリカへ…なんてところは殆ど抜け落ちていた(笑) 僕の中ではアメリカ国内でのライヴァル同士の闘いとしか覚えて居なかった。 Wikipediaによると、ドラマ化され1986年に日本でも放映されていたんですね。 日本版吹き替えの配役が、ケイン=山本圭、アベル=平幹二朗というのも名キャスティング。 これに続いて、現在は続編「ロスノフスキ家の娘」を読んでいます。
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by dairoku126
| 2024-02-24 16:37
| 本
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北風は強いものの、やはり晴れると気持ちが良い。
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by dairoku126
| 2024-02-24 16:00
| アウトリガー
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この大和市の文化創造拠点シリウスというのは、初めて知りましたが内容が素晴らしい。 藤沢市は箱物行政はするけど、こうしたコンセプトのものは皆無。ちょっと羨ましいぞ。 #
by dairoku126
| 2024-02-23 17:40
| 文化
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肝臓の疾患と闘っていたとのこと。お酒が大好きだったからな。 堀井ちゃんと知り合ったのは、代官山Lezard。 その当時は、トリオでの演奏が冴え渡っていた。 ドラムがパンチョ佐藤氏の時は、主にビル・エヴァンス、チック・コリアなどのスタイル。 ドラムが三宅さん、ベースが中野さんとのトリオでは、スタンダードを中心にリラックスしたジャズを演奏していた。 当時のLezardでも、際だったピアニストだったと思います。
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by dairoku126
| 2024-02-22 10:56
| 音楽
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昨夜は、パジャマを夏用に替えて寝ました。 この温かさで、庭の花々が元気いっぱい。 昨年、水栽培で失敗したヒヤシンスも地植えしておいたら、こんな可愛い花を咲かせてくれました。
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by dairoku126
| 2024-02-20 14:22
| 季節
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