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『ケインとアベル 上・下』J・アーチャー

『ケインとアベル 上・下』J・アーチャー_e0171821_16050888.jpgこのところ読んでいる”ウィリアム・ウォーウィック”のシリーズが面白かったので、数十年ぶりに『ケインとアベル』を読み返してみた。

設定は覚えていても、内容とか細かいところは見事に忘れていたので、初めて読んだ時のようにハラハラしてしまった。
本当に睡眠時間を削ってでも読みたい…と思える内容。
やはり、アーチャーは「ストーリーテラー」として実に優れている。

そして、前には気づかなかったけど、この本は20世紀初頭のアメリカ史を分かりやすく教えてくれる内容だったんですね。もちろん、「アメリカンドリーム」が叶う時代でもあったんだけど…。

それと、当時ではLegal Padというメモ用紙が一般的ではなかったせいか、ウィリアムがメモを取る時に「法律用箋」に書いているように訳されている。

新潮社の紹介によると…
上巻「1906年、ポーランドの片田舎で私生児として生れたヴワデクは、極貧の猟師に引きとられた。時を同じくしてボストンの名門ケイン家に生れたウィリアムは、祝福された人生を歩み始めた。ドイツの侵攻で祖国も肉親も失ったヴワデクは、数奇な放浪の旅の果て、無一文の移民としてアメリカに辿りつき、アベルと改名した。「三作目が勝負」と明言した著者が、満を持して発表する大作。」

下巻「ずば抜けた商才と頑張りで社会の底辺からのし上がったアベルは、全米に拡がるホテル・チェーンを作りあげた。一方、出世コースを突き進むケインは、その確かな判断力を認められて大銀行頭取の地位をつかんだ。ホテル王と銀行家、ポーランド移民と名門出のエリート――いずれも典型的といえるふたりのアメリカ人の、皮肉な出会いと成功を通して、20世紀のアメリカ史が甦る大ロマン。」

WASPと東欧系の移民というアメリカ社会の最上層と最下層の二人を主人公に描いた物語ですが、ボストンとシカゴという場所の選び方も暗示的。

でもアメリカ的だと思ったのは、金持ちの家に生まれても日本でいう単なる”お坊ちゃん”でないことは、子供の頃から投資というものに取り組んで自分の才覚を見極めていくことを周囲の大人が後押ししたり、一族を託せる人材かどうかを見極めて行こうとすること。

そして、片やポーランドの片田舎で私生児として生まれ、ロスノフスキ男爵に自分の子であると認められ、第一次大戦でドイツの侵攻にさらされ、さらにロシアに攻め込まれてシベリアに送られ、収容所から必死に抜け出してトルコに逃げ、そこでイギリス大使館員に助けられ、移民船に乗り組んでアメリカへ…なんてところは殆ど抜け落ちていた(笑)

僕の中ではアメリカ国内でのライヴァル同士の闘いとしか覚えて居なかった。

Wikipediaによると、ドラマ化され1986年に日本でも放映されていたんですね。
日本版吹き替えの配役が、ケイン=山本圭、アベル=平幹二朗というのも名キャスティング。

これに続いて、現在は続編「ロスノフスキ家の娘」を読んでいます。

# by dairoku126 | 2024-02-24 16:37 | | Comments(0)

気持ちよく、晴れました。

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昨日の悪天候から一転しての、快晴!
北風は強いものの、やはり晴れると気持ちが良い。
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すでに2艇は整備が終わったので、最後のKaiWiをバラしてから綺麗にします。
練習組は、メンテが終わったカヌーで練習。良く走ると思いますよ。
人数が多く、作業はグングンとはかどり、シリコンを塗りおえ、錆止め塗料を塗って、今日の作業は終了。
明日は雨が降る前に連結する予定。仕上げのワックスがけは、晴れてからにします。
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…ということで、モグモグしました。
一番人気は、持って行ったバームクーヘン。あっという間に、なくなりました。

明日は、雨の降る前に作業ということで、通常より1時間前に集合です。
早起きしなきゃ!

# by dairoku126 | 2024-02-24 16:00 | アウトリガー | Comments(0)

木之下さんの写真展に、行って来ました。

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霙のような雨が降る中、新聞で故・木之下晃さんの写真展が大和市で行われるという記事を読んだので、出かけて来ました。
この大和市の文化創造拠点シリウスというのは、初めて知りましたが内容が素晴らしい。
藤沢市は箱物行政はするけど、こうしたコンセプトのものは皆無。ちょっと羨ましいぞ。
木之下さんの写真展に、行って来ました。_e0171821_16494940.jpeg
1階のギャラリーで、開催されていました。
木之下さんの写真展に、行って来ました。_e0171821_16494839.jpeg
入った途端に木之下さん愛用の椅子が…。アトリエで使っていたもののようです。
ここに飾られていた写真を見ただけで懐かしくなりました。
とにかく、いつもニコニコしていただけでなく、言葉が通じないはずが「はい、ニコニコ!」と言えば不思議と被写体となる人はニコニコするっていつも言っていたしね。

展示されている音楽家の肖像は、いかにも木之下さんらしい写真ばかり。
まぁ、当たり前ですが…。

長いレンズを使ったモノクロ写真のボケ具合や、カラダの一部分だけが動きを現しているなど、彼以前のクラシック畑の写真家たちが思いもよらなかったテクニックに溢れている。
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隣の部屋には、この「石を聞く肖像」という写真が…。
この石を使ったアィディアと、木之下さんと一緒になってイメージをさらに膨らませようとする被写体の人々が協同で作品を創っている姿が映し出されていて、とても面白い。
それぞれの人間性が映し出されてこそ「肖像」といえるのでしょうが、石が触媒となって内面を照らしているようでした。
木之下さんの写真展に、行って来ました。_e0171821_16494936.jpeg
木之下さん愛用のカメラ、NIKONと二眼レフのMAMIYAFLEXが置いてありましたが、この二眼レフを使っているのは見たことが無かった。
Hasselbladを欲しがっていたけど、結局使い慣れたNIKONの方が自分の手足という感じでだったのでしょうね。
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写真展を見終わって、このシリウスという建物が気になったので内部がどうなっているのか探検することに…。
基本的に各階ともに図書館なんですけど、階ごとに子供が対象だったり、漫画を中心にしていたり等々良く出来ているし、利用しやすいように配置されている。
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1階の奥にはスタバもあり、珈琲を楽しみながら本も読めるようになっていた。

…ということで、寒い一日でしたが、温かい思い出に包まれたひとときでした。


# by dairoku126 | 2024-02-23 17:40 | 文化 | Comments(0)

追悼!堀井純氏。

追悼!堀井純氏。_e0171821_10375958.jpg
”チャン・リー・ホ”こと堀井純氏が2月9日に亡くなったことを盟友だったパンチョ佐藤氏のFacebookへの投稿で知りました。ショックです。まだまだ、若いのに…。
肝臓の疾患と闘っていたとのこと。お酒が大好きだったからな。

堀井ちゃんと知り合ったのは、代官山Lezard。
その当時は、トリオでの演奏が冴え渡っていた。
メンバー違いの2つのトリオで、コンセプトの違うスタイルで演奏してました。
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ドラムがパンチョ佐藤氏の時は、主にビル・エヴァンス、チック・コリアなどのスタイル。
ドラムが三宅さん、ベースが中野さんとのトリオでは、スタンダードを中心にリラックスしたジャズを演奏していた。
当時のLezardでも、際だったピアニストだったと思います。
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そんな堀井ちゃんが我々のバンドに加わってくれた時は、大喜びしたものです。
彼がバックだと自分が上手くなったような気がして、難しい曲でも挑戦する意欲が湧いてきました。それだけ、バッキングにインスパイアされることが多かったんでしょうね。

演奏の合間には、彼がD通、僕がH堂だったこともあり、良く話をしていました。
早稲田のダンモ研が多いバンドの中で、彼と僕だけが慶応だったこともあるし。
ジャズだけでなく、実に幅広く音楽を聴いていたこともお互いに話が合う要因だったのかも?

コロナでバンドが解散した後も、Jazzbirdのセッションでも会ったことも…。
定年の少し前に会社を辞めてからは、週に3回ほどあちこちでセッション・リーダーを務めるなど都内のジャズ・クラブを闊歩していた。

彼のFacebookを見ると、最後に演奏したのが昨年の暮れ。
辛い体調を押して、最後まで音楽を楽しんでいたことが分かります。

今年になって、近しい人の訃報が多いのですが、このニュースはショックでした。
心より、ご冥福をお祈りいたします。

合掌!




# by dairoku126 | 2024-02-22 10:56 | 音楽 | Comments(0)

2月なのに、異常な暑さ。

2月なのに、異常な暑さ。_e0171821_14125837.jpeg
午後2時で、22℃近くという異常な暑さ。
昨夜は、パジャマを夏用に替えて寝ました。
この温かさで、庭の花々が元気いっぱい。
昨年、水栽培で失敗したヒヤシンスも地植えしておいたら、こんな可愛い花を咲かせてくれました。
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クロッカスも、一斉に咲き出したし…
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チューリップも、グングン育って来た。
この暑さ、やはりどう考えても異常だ!
世界的に気候がおかしい。
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まったく関係ないけど、蕗の薹の天ぷらを先日食べました(笑)
”春の苦み”が季節の移ろいを教えてくれます。
蕗の薹味噌も、ご飯には欠かせない。

明日から、グッと冷え込んで金曜日の休日は雪になるかもしれない…という予報。
こう寒暖差が激しいと、カラダがついていかない。
年齢を重ねるって、良いことだか悪いことだか…。


# by dairoku126 | 2024-02-20 14:22 | 季節 | Comments(0)