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『デトロイト美術館の奇跡』原田マハ

e0171821_15282619.pngいやぁ、良い話だったなぁ。
デトロイト市の財政破綻に伴い、年金基金を存続させるために売り払われようとしていたデトロイト美術館所属の絵画を救おうとした男達の話です。

アメリカの基幹産業である自動車工業の街としてデトロイトは長いこと栄えてきました。そのため、デトロイト美術館は古くから地元の有志達が寄贈による充実したコレクションを誇っていた。

アメリカの自動車産業の衰退は、そのままデトロイト市を直撃。
工場閉鎖やレイオフなどにより市の財政は悪化の一途をたどり、ついに財政破綻を迎えることに…。
デトロイト市は債権者たちへの支払いのために、デトロイト美術館の閉鎖や所蔵品の売却もやむなしと考えていた。市の職員や警官、消防士などの年金をカットするか、美術館を守るか?
全米が注目した論争は、ある老人の思いから意外な展開を繰り広げていく。

実話を元に、原田マハが芸術新潮に書き下ろした4章の物語。
第1章が、15歳から自動車工場で溶接工として働き、55歳でレイオフされた年老いた男がデトロイト美術館(DIA)のセザンヌの絵に惹かれていく話。
第2章がDIAの後援者であり、セザンヌの絵を買い付けたデトロイトの富豪の話。
第3章は、DIAのチーフ・キュレーターが美術館閉鎖のニュースに接して悩む話。
最終章が、市と債権者の主席調整人を努めた連邦裁判所判事を主人公に描いた話。

この判事が「大岡裁き」ともいえる調停案を出して、危機に襲われたデトロイト美術館を守るんですね。こんな粋な計らいをする裁判官が実在するのがアメリカ知識階級の素晴らしいところなんでしょう。不動産で成り上がった大統領には、こんなことは出来ないだろうな。

この危機を乗り越えて直ぐに、上野の森美術館でデトロイト美術館展が開かれていたようです。
そのために、この小説は書かれたようですね。
美術館で貸してくれる音声ガイドのナレーターは鈴木京香と原田マハだったようです。
ということで、新潮社の本の紹介文は鈴木京香が書いてます。

by dairoku126 | 2019-05-31 16:16 | | Comments(0)

『日本史のしくみ 変革と情報の史観』林屋辰三郎、梅棹忠夫、山崎正和編

e0171821_10092287.png50年ほど前に、出された本が文庫になりました。
時代は、ちょうど「情報化社会」という活字がメディアで踊っていた頃です。

この編者の組み合わせが面白い。
日本史を通史として眺め、古代・倭国の大乱から第二次大戦まで大きな12の「変革」の時期を設定し、そこでどんな「情報」が作用し、何が生まれたかを解き明かして行く。
「変革」を縦軸に、「情報」を横軸に日本史を捉え直した企画。

日本史の泰斗・林屋辰三郎、民族学の梅棹忠夫、劇作家の山崎正和の3人が京都東山の旅館にゲストを呼んでテーマについて議論を戦わせ、そこで得られた仮説を振り分けて各章4人がそれぞれに執筆して行く…という手法。
毎回、この会合が楽しみだったと梅棹忠夫が「あとがき」に書いています。

従来の時代区分や事件に囚われず、大きな視点から日本史の「節目」を取り上げているのが実に面白い。こちらで目次を見ていただけば、そこら辺が一目瞭然。
京都学派ならではの「融通無碍」な視点が、50年経った現在でも「なるほど!」と思わせるものがあります。
この頃の「京都学派」の諸先生の活躍ぶりはメディアを賑わしてましたからね。
一部抜粋したものが、こちらにありましたので興味のある方はどうぞ。

この本が出たのが、1971年。僕が会社に入った年です。
「情報化社会」の中で広告会社が果たす役割とは等ということを、前年(大阪万博の年)の就職試験の面接で怖いもの知らずで蕩蕩と述べたことを想い出しました。

会社に入って直ぐに洗礼を受けたのが、この系譜に連なる文化人類学者の川喜田二郎が編み出した情報整理手法のKJ法
僕は、割と得意だったのが目にとまったのか最初の配属は心ならずも「研修課」に…。
これが苦手の人には辛かったようで、研修が行われた軽井沢の研修所から脱走したものが数名居たことを想い出しました(笑)

by dairoku126 | 2019-05-29 11:01 | | Comments(0)

年に、一度の内視鏡。

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5年前に緊急搬送されてから、年に一度は必ずやっている内視鏡検査。
今日が、その日でした。

風が強くて、クリニックに行くのに自転車が思ったように進まない。
なんか、気が進まないのに比例しているようで笑ってしまいました。

まぁ、年に一度の通過儀礼のようなものですが、やはり気が重い。
健診に行く茅ヶ崎の病院よりは、はるかに上手くてストレスはないのですが、胃壁の襞を延ばすために空気を送り込まれて胃を膨張させるのだけがシンドイのです。
ここのところ、腹筋を鍛えてかなり堅くなってきていたので、今回もなかなか膨らまず。
そのうち、お腹がパンパンになってオナラが出そうになるのを我慢していました(笑)

終了後に直ぐにトイレに行って、盛大にオナラをして溜まった空気を逃しました。
その後、写真を見ながら解説してくれましたが、胃の方は去年より良くなっている。
ただし、十二指腸が変形しているので組織を取って検査をすることに…。
去年も組織検査をしましたが、なんともなかったので大丈夫でしょう。

毎年、組織検査を胃の方もやってますが、異常はないので、来年から2年に一度にしてもらおうかと思いますが、医者の立場としては「ウン」と言わないのでしょうね。


by dairoku126 | 2019-05-28 17:53 | 生活雑感 | Comments(0)

今日は、コーチングをしっかり受けて…。

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5月だというのに、猛暑日の予報。
朝から、タンクトップで大丈夫になってきました。
昨日は、道が混んでいたというので早めに出たら、スイスイと着いてしまいました。
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最近、クラブルームには甘いものが、絶えたことがありません。
誰かのお土産とか、持ってきたものとか、とにかく女子が強くなるとこうなるようです(笑)
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富士山の雪も、ほとんど上だけに…。
5月にしては、かなり速いピッチで上まで溶けている。
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海の上は、最高のパドル日和。
ユータがハワイで仕込んできた最新のパドル理論でのコーチング。
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漕いだ距離は、いつもに比べて短かったけど、実に有益なレッスンになりました。

by dairoku126 | 2019-05-26 18:32 | アウトリガー | Comments(0)

『ロビンソン漂流記』デフォー

e0171821_10060136.png5月16日のブログでロビンソン・クルーソーの島を探すために探検家になってしまった高橋大輔さんの本を紹介しましたが、ついでに子供の頃以来ともいえる「ロビンソン漂流記」も読んでみました。
なんと、翻訳者は吉田健一さんだった!

子供の頃に読んだのは、子供向けのものだったのか、それとも記憶からすっかり抜け落ちたのか、こんな話だったっけ?と思うようなことばかり。理屈っぽいというか、説教臭い物語だった(笑)
まぁ、時代的にそういうものが求められていたんでしょうね。

とにかく無人島に流れ着くまでの紆余曲折が長い。
ブラジルで農園主として成功したなんてことは、完全に記憶から抜け落ちていた。

そして、最後に無人島から救出され、スペインからピレネーを越えて、フランスからイギリスに帰るなんてところも…。
雪の中で飢えた狼の大群に遭遇して、これを撃退するなんて話もすっかり忘れていました。
覚えていたのは、島でのことばかり。記憶ってホントにいい加減なもんですね。

解説の中で吉田健一さんも書いてましたが、この続編もあるようです。
でも、出来が悪い、面白くないと吉田健一が言い切っている(笑)

少年の頃に読んだ本を読み返すのも、意外な発見があって面白いものです。



by dairoku126 | 2019-05-25 10:25 | | Comments(0)

昨夜は、CD完成記念ライブ!

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昨夜は、レザール・レーベル最初のアルバム”Coda Tronca"完成記念ライブ!
1月に録音したときには、厚手のコートを着ていたけど、昨日はアロハで大丈夫な陽気。
佐藤允彦さんと加藤真一さんのDuoは、いまやレザールの看板みたいな感じになっているので、大入り満員。それこそ学生時代からの友達から、この店で知り合った人達まで和やかな雰囲気に包まれていました。
ということで、始まる前からお喋りが忙しくて、なかなか始まらない(笑)
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始まってしまえば、この二人のDuoの素晴らしさに圧倒されます。
昨夜は、珍しくスタンダード曲ばかりを休憩を挟んで11曲も…。
とはいえ、この二人ですからスリリングな演奏になっていた。

スウェーデンの民謡からジャズにした”Dear Old Stockholm”では、まずジャズ風にアレンジしたものを演ってから、元の民謡の譜面で再度演奏。
これも素朴な雰囲気が漂っていて、なかなか良かった。

2ndセットでは、”Star”というタイトルがついた曲ばかりを…。
誰もが知っている”Stella By Starlight”から始まり、最後はセルジオ・メンデスの”So Many Stars"まで5曲ほど。

僕が大好きなビル・エヴァンスの”Turn Out The Star”もちゃんと演ってくれました。
それにしても、プロでも苦労する難しいコードチェンジが連続する曲をいとも簡単に演ってしまうとは…。聴いていると、メロディが美しいから不自然さはないんですけどね。コードを見ると、吐き気がするほど難しい曲なのに。
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2ndセットが始まる前に、3人ほどお誕生日の祝がありました。
我がバンマス、ジーキマにもケーキが来ました。
このDuoに”Happy Birthday”の曲を演奏してもらってのプレゼント!
贅沢なことです。

ということで、なんとか湘南新宿ラインの最終に間に合いました。
素晴らしい音楽を楽しんだ夜でした。

by dairoku126 | 2019-05-25 10:05 | 音楽 | Comments(0)

『伯爵夫人』蓮実重彦

e0171821_21113628.png元東大総長という肩書きを持つ著者が書いた三島賞受賞の話題作
卑猥な隠語やアブノーマルなセックスシーンに溢れていながら、読んでいて卑猥な感じがまったくしない。
不思議な感覚の小説です。

大島渚の「愛のコリーダ」の無修正・ノーカット版を昔パリで見たのですが、その時に感じた感覚に似ていなくもない。

太平洋戦争開戦直前の帝都・東京を舞台に、帝大受験を控えた上流階級の子息・二郎は自宅の離れに住む謎めいた「伯爵夫人」に誘われ、帝國ホテルらしきホテルに…。
蠱惑的な言動に満ちあふれた「伯爵夫人」に未だ女性を知らない二郎は、謎の女の挑発に惑わされていく。

すでに中国大陸での戦闘は、泥沼状態。
帝都で繰り広げられる爛れた展開の中に、突然に戦闘シーンが挿入されたり、現実と想念の入り混じった話。すべては二郎の「夢」ではなかったのか…とも思える。

著者の略歴などをwikiで見ていたら、フランス文学者で映画評論家。
そんな経歴で妙に納得してしまうような感じもある。

学習院時代の友人に、作家の三島由紀夫やジャズ評論家の瀬川昌久さん(この本の解説も書いてます)がおり、始めの方に三島由紀夫を揶揄した「運動神経の悪い平岡」などと書かれていて、これは直ぐに分かりました(笑)
三島賞を受賞して、名前を冠した三島由紀夫も草葉の陰で笑うしかないよね。

最後に3人による解説があり、筒井康隆、黒田夏子、瀬川昌久が解説というか書評が載っていて三人三様の受け取り方が面白い。それも、こちらで読めます。
とても、文学的な作品といえるかもしれない。




by dairoku126 | 2019-05-22 21:52 | | Comments(0)

豪雨予報のはずが…。

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なぜか、代官山に行く日は以前から雨の確率が高いような気が…。
気持ち良く晴れていたのに、藤沢駅に居る時から雲がどんどんと増えて来た。
豪雨予報が出ていたので、傘とレインコートで出掛けました。
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代官山に着いても、降りそうな気配はするものの店に入っても降り出さない。
iPhoneには藤沢の「豪雨注意報」が頻繁に登場するのに…。

昨夜も中野さん達と一緒。
常連組の中でレギュラー・バンドを組んでいるのが少ないので、組み合わせた方が店としてもやりやすいんでしょう。

我々はテナーのタケイ君がお休みだったので、最初はギターカルテットでスタート。
2曲ほど演ったところで、アルトサックスのコビー君も入れて1stセットをこなしました。
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2ndセットからは、トラで頼んだダンモ研OBのテナーが来てくれたので、いつものスタイルで…。
結構、沢山演ったのにスムースに進行して3rdセットもあり、という状態に。

中野さんのグループが大好きな”Minha Saudade”という曲を演っていたので飛び入りで参加させてもらいました。
ということで、自分たちの3rdセットは、最初の1曲で僕は時間切れ!
慌てて片付けをして、店を出ました。

道路は濡れていて、雨が降った形跡はあるのですが、傘要らず。
鵠沼海岸に降り立っても同様な状態。
家に近付いて最後の200mくらいでポツリポツリと降ってきたので、傘を差しました。
家に入って、風呂に入ろうとした途端に大豪雨の音!
昨夜は、運が良かったのか、晴れ男の面目躍如だったのか(笑)

by dairoku126 | 2019-05-21 09:57 | 音楽 | Comments(0)

『明治日本散策 東京・日光』エミール・ギメ

e0171821_14024656.pngこの本は、明治9年に日本を訪れたエミール・ギメの日本滞在記。
同行した画家フェリックス・レガメのスケッチもふんだんに使われていて、京都から遷都したばかりの東京の様子、日光への旅などがタイムマシンのように我々の眼前に現れてくる。

父親が開発した群青色の顔料「ギメ・ブルー」で莫大な財をなした父親の事業を受け継いだフランスの実業家・ギメは、宗教や他の文化に対する関心が高く、この日本訪問もフランス政府から「極東宗教学術調査使節」という肩書きをもらっての訪問。
だから、寛永寺や増上寺・日光東照宮でも特別待遇を受けて、一般人では入れない場所までつぶさに見学しています。
それも、一番上の住職の案内で…。

それ以外にも、サンフランシスコからの船で一緒になった松本壮一郎(後に鉄道庁長官)に案内されての新橋の料亭での宴会の模様とか(「かっぽれ」を譜面に起こしたりしている)、江戸時代から政府を風刺した画を描いては投獄されたり,釈放されたりを繰り返していた河鍋暁斎に興味を持ってレガメと一緒に家を訪ねたりしている。

まだ鉄道が敷かれていないので、日光までの旅も人力車。京都にも人力車で訪れたようです。
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この頃の西洋人には珍しく異文化への偏見を持たず、文化人類学者のようにひたすら興味深く、また好意的に観察している。日本にかなり惚れ込んでいるのが文章からも覗えます。
宗教への興味が本当に強かったようで、仏教の各宗派のことまできちんと調べ上げている。
僕の知らないことが沢山あり、本当に勉強になりました。

ただ、学問研究の水準のせいか(?)平仮名が吉備真備、カタカナを作ったのが弘法大師とか当時に信じられていたのか、かなりいい加減な部分もあったりするのがおかしい。
間違って覚えたのか「座れば芍薬、立てば牡丹、歩く姿は百合の花」なんてのも(笑)

上野の山のレストランから愛宕山を通して海がが望めたりという現在では考えられない眺望にうっとりとしていたりもする。
この頃の日本の風景というのは、本当に美しかったのでしょうね。

この本以外にも日本での滞在を記した本があるようですが(京都での散策や調査もしたとか。帰りは神戸から船に乗っています)、そちらも読みたくなるほど当時の日本がイキイキと活写されている。
この本には描かれてないけど鎌倉・江ノ島にも来ているようです。

この時のコレクションを元にリヨンにギメ宗教博物館を開設、それが後にパリの国立ギメ東洋美術館へと発展して行きます。
当時の経営者にしては珍しく自分の会社に従業員組合を作ったり、従業員の余暇にコーラスをさせたりと博愛主義を身をもって実践した進んだ経営者だったようですね。
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レガメの随所に散りばめられているスケッチも、実に良い味を出しています。
これは、京都でのギメの調査を描いたもの。国立ギメ東洋美術館に収蔵されているらしい。

このコンビは、1900年にパリ日仏教会を設立。ギメが副会長、レガメが事務局長に就任しています。


by dairoku126 | 2019-05-20 14:46 | | Comments(0)

昨日は、波にも乗れたよ!

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天気予報では、安定しない天気になるはずだったけど、気持ち良く晴れ!
その分、風がどんどんと上がってきた。
ということで、海面は結構波が入ってきていました。

最初のラウンドでは、小学生のソラちゃんを乗せて…。
今日は、6番シートでのステア。
浜から出るときに、波を一発食らってソラちゃんはご機嫌斜め。
風が上がってきたので、大崎の手前でUターンしてビーチに戻ることにしたら、ソラちゃんが急に張り切ってガンガン漕ぎ出した(笑)。

ソラちゃんを下ろして、2ndラウンド。
風上に向かって30分、ターンして戻ることに…。

風がどんどんと上がってきたので、結構しんどかったけど、帰りのダウンウィンドを楽しむためには仕方がない。
その甲斐あって、帰りは滅茶苦茶に楽しいダウンウィンド。
小さなうねりを拾って走れたので、実に速い!
カブネポイントのところで、良いセットが入って来たので波にテークオフ!
”ヒュー!”と声が出るほど、気持ち良く波に乗れました。
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ということで、昨日のクルーの集合写真。
みんな、楽しんだので良い顔してるでしょ。

by dairoku126 | 2019-05-20 09:56 | アウトリガー | Comments(0)