カテゴリ:文化( 156 )

刺し子展@北鎌倉古民家ミュージアム

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北鎌倉にある古民家ミュージアムで、刺し子展があるという新聞広告が出ていました。
その広告を持って行くと入場料が100円割引になるとのこと。
カレンダーに貼り付けて、初日の今日行ってきました。
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円覚寺のすぐ隣、築100年以上の古民家を組み合わせた建物のようですね。
駅から直ぐなのでブラブラと歩いている人も多い。
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中に入ると、素晴らしい作品が沢山並んで居ます。
聞き覚えのある声で説明している方が居ると思ったら、このブログにも書きましたが、2010年に東北をグルッと回った時に米沢でお目にかかった遠藤きよ子さん。
刺し子の巨匠と再びお目にかかるとは…。
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これは橇を引く時の衣装に刺し子を施したもの。
右肩から斜めに引き綱を架けるのでしょう、左の腰にかけてフラップ状に刺し子を施した当て布が見事です。
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糸の太さを変えたり、新しい意匠のものが以前に米沢で見た時よりも増えていました。
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これも様々な模様を組み合わせたもの。
僕もテーブルクロスに様々な意匠を組み合わせたものを作ったことがありますが、こういう余白を活かしたやり方も良いですね。

これ以外にも南部の「こぎん刺し」や、絹の着物に絹糸で刺した(刺繍とは違う)刺し子のものなど、多数展示されています。

ミュージアム・ショップで刺し子糸を見ていたら、お客様を案内してきた遠藤先生と話すことも出来ました。今日の午後に米沢に戻るとのこと。初日に行って良かった。

展示会は、今日から来年の1月6日まで…。
古民家ミュージアムのホームページ(https://www.kominka-museum.com)がなぜかアクセス出来ない状態になっていますが、駅から徒歩2分とのこと。



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by dairoku126 | 2018-11-01 16:13 | 文化 | Comments(0)

映画『散り椿』

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台風の痕跡が生々しい中、映画『散り椿』を観てきました。
原作を読んだ時には、このブログにも読後感を書いておきましたが、これが映画としてどう仕上がっているか楽しみ。
しかも、撮影・監督は木村大作さん。

映像が美しいのは観る前から分かっていましたが、実際に俳優が演じると原作とは違う感じになりますからね。岡田准一が殺陣を担当したというのも、気になったし…。
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ひとことで言えば、出来の良い映画です。
映像が美しいのは言うに及ばず、キャスティングは芸達者を揃えているし、かなり「質」の良い映画といえるでしょう。ある意味、黒澤明へのオマージュのような気もしてくる。
それこそ「椿三十郎」(こちらはモノクロでしたが)を想い出しました。

殺陣とか血しぶきの上がり方など、岡田准一は意識的に黒澤っぽくしたかったのでは…?
刀を振るう岡田准一の腰の座り方は、尋常じゃないし(笑)
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それにしても、日本の風景の美しさというのが際立つ映画です。
富山県が主なロケ地のようですが…。

タイトルバックに並ぶ名前は、すべて自筆というのも面白かった。
照明部とか撮影部の助手たちがお習字のようなキッチリとした字を書いている。
俳優やメインスタッフは書き慣れた感じの崩し方をしているのは余裕の顕れ?
富司淳子さんは、字まで美しかった!

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by dairoku126 | 2018-10-02 10:20 | 文化 | Comments(0)

映画『万引き家族』

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カンヌでパルム・ドールを受賞した『万引き家族』を見てきました。
まぁ、詳しい内容は公式サイトを見ていただくとして、いろいろと考えさせられることが多い映画でした。

新自由主義が世界を席巻してから、かつての社会や家族が直面させられている数々の問題をコンパクトに提起している映画なんだなと改めて思った。
日本だけの問題ではなく、現在の世界が抱えている問題を描いて居るからカンヌでも共感を得ることが出来たのでしょうね。
インスタグラムやFacebookに日々更新されている「素敵な生活」の裏側では、こんな現実があるということを突きつけられた感じです。
樹木希林の別れた夫の子供(緒形直人)の営む表社会の健全な家庭との対比があるから、そこら辺が余計に際立ってくる。

そんな生活の中でも、人間というのは生きるよすがとして「幸福」や「優しさ」を糧として生きていく。ある意味では、逞しくもあり、また健気ともいえる。
法律に照らしてみれば「違法」なことばかりやっているのに、映画を観ている誰もが寄り添って暮らす「家族」を応援してしまう。
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それにしても、芸達者をこれだけ揃えたキャスティングの良さが映画を支えている。
樹木希林は別格として、リリー・フランキーと安藤サクラの夫婦もリアリティを感じさせてくれるし、松岡茉優も上手さが際立っている。
そして子役達が素晴らしいですね。

ずしりと思い映画でしたが、見る価値のある映画には違いありません。



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by dairoku126 | 2018-06-21 11:08 | 文化 | Comments(0)

映画『蚤とり侍』

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小松重男の小説を良く読んだのは30年ほど前のこと。
とにかく「でんぐり侍」とか「ずっっこけ侍」、「蚤とり侍」、「川柳侍」などタイトルからして面白かった。侍もののスラップスティックぽいものが多かったですね。
それ以外にも「御庭番秘聞」とか「御庭番秘聞外伝」など読んでいて楽しかった。
これをどう映画化するのか?
キャストを見ただけでワクワクするような芸達者が並んで居るし…。
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いやぁ、良く出来た映画です。
「蚤とり侍」とは、猫の蚤とりをするという建前の、謂わば”売笑夫”。
淋しい女性達の心と体を温めてあげる流しのホストのようなもの。
ホントにこんな商売があったかどうかは分かりませんが…。

映画は「蚤とり侍」をベースに「唐傘一本」と「代金百枚」をプラスして脚本を書いたようですが、この監督は良いね。
演出のキレが良いし、それを演じる役者達も監督の意図をしっかり把握して応えている。

寺島しのぶが演じるのは、田沼意次の妾役ですが主人公の妻とそっくりという設定です。
主君の逆鱗に触れて藩邸を追い出された主人公が、身過ぎ世過ぎのために「蚤とり」商売を始めた最初の客。侍の意識が抜けないままに、翻弄され「へたくそ!」と罵られしょげ返る。
そこに現れたのがトヨエツ演じる商家の入り婿。
希代のプレイボーイとして名を馳せた男に「色事指南」を申し込むのですが、トヨエツの濡れ場をのぞき見する阿部寛の表情が良い!
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大竹しのぶと風間杜夫の夫婦も、普段の演技とは違う味を出していました。
役者さんというのは、監督によって左右されますよね。
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意外と良かったのが前田敦子。
トヨエツの妻役ですが、亭主の浮気を許せない癇性持ちの女役を照れずに演じていました。
それ以外にも、桂文枝の田沼意次なんてのも良い味だしてます。

衣装も婆娑羅な雰囲気を出していて、良かったし…。


      

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by dairoku126 | 2018-05-22 15:50 | 文化 | Comments(0)

映画『空海ーKUー KAIー美しき王妃の謎』

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夢枕獏の原作を日中合作で映画化した、評判の映画「空海ーKUーKAIー」を見てきました。
さすが、チェン・カイコー監督だけあってお金のかかった作品になっています。
当然ながらCGオンパレードなんですが、日本のCGスタジオが何社もタイトルバックに並んでいましたから、ここら辺の作業は日本の技術が活かされているのでしょう。
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ストーリーは、長安に留学した空海が詩人・白楽天と一緒に長安の街で起こる不可解な権力者の死や怪事件を探るうちに、約50年前に唐に渡った阿倍仲麻呂が鍵を握っていることを突き止める。日本に帰らず玄宗皇帝に仕えた仲麻呂と楊貴妃が見た「極楽の宴」とは…。
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中国映画得意の「吊りメーション」をふんだんに使ったアクション・シーンも派手だし、長安の街(実際に建てたらしい)や王宮のセットなどの質感もしっかりしていて見せ場はたっぷりな映画です。美術と衣装にお金がかかっているので見応えがあります。

まぁ、空海は狂言回しというかシャーロック・ホームズのような役割で、白楽天がワトソン君と考えた方が良いかな。けっして、空海の留学中の勉強を描いた物語ではありません。
ネタバレ風になりますが、実は猫が主役の映画だったとは…!

こちらに、映画情報を挙げておきますが、キャスティングも良かった。
「カネ、返せ!」と思わない、良く出来た映画ですよ。

     

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by dairoku126 | 2018-03-01 15:49 | 文化 | Comments(0)

映画『僕のワンダフル🐾ライフ』

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泣くだろうな!と思いつつ、やはり見たかったので見てきました。
ハルストレム監督は、数々の犬が主人公の映画を創ってきた人。
忠犬ハチ公をアメリカを舞台に焼き直した「HACHI 約束の犬」でも日本でお馴染みです。
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ストーリーとしては、大好きだった飼い主の少年イーサンと共に育ったベイリーという名前のゴールデン・リトリーバーが飼い主を幸せにしたいという想いを残して死んでしまうのですが(まぁ、犬の寿命と人間の寿命は違うから…)、3度目に生まれ変わって淋しく暮らす老年期に差し掛かろうとするイーサンに巡り会うというもの。
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公式サイトによればゴールデン・リトリーバーからジャーマン・シェパード、コーギー、そしてセントバーナードとオーストラリアン・シェパードのミックスと生まれ変わるのですが、どの犬もみんな可愛い!特に子犬の時に見せる仕種なんて、それだけで参ってしまいます。

生まれ変わるたびに飼い主も変わるのですが、それぞれの犬への接し方もまちまち。
最後の飼い主は、ホントにひどくてムカつくほど…。
操車場に捨て去られた犬が見覚えのある景色、匂いに導かれるようにイーサンと再会するための伏線と分かりながらも、ちょっとムカッとしてしまいました。
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そして、ひとりぼっちで暮らすイーサンの元に戻ったベイリー(その時の名前はバディ)が、自分がベイリーの生まれ変わりであることをイーサンに理解してもらおうとする場面では、その健気さに涙が出てしまいます。

”犬生”の目的犬は、飼い主を幸せにすること。今を一緒に生きること。
こんな風に、愛した犬と巡り会えるのは夢ですね。
見終わって、気持ちがたまらなく温かくなる映画でした。

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by dairoku126 | 2017-10-05 11:41 | 文化 | Comments(0)

映画「関ヶ原」

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司馬遼太郎の原作を、原田眞人監督が大作映画にしたというので見てきました。
映像は美しいし、出ている俳優陣も豪華。
司馬遼太郎の原作に忠実な冒頭のシーンも従来の時代劇とは違う。
でも、「う〜ん、なんだかなぁ?」という感じでしたね。

まぁ、石田三成の「正義」を貫く生き様を描こうとしたから、余計に分かりにくくなってしまったのかも。映画を見終わった後に「正義」の美しさに共感するということも無かったし。
どこにフォーカスしたら良いかを見つけられないまま、終わってしまった感が強い。
歴史のターニングポイントとなった「合戦」という感じがしない。
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役者さんたちは、それぞれ良い味を出していたのですが…。
尾張弁で「みゃあ、みゃあ」と喋るキムラ緑子の北政所(寧々)は秀逸。
平岳大の島左近、東出昌大の小早川秀秋は、実にハマリ役。
有村架純ちゃんは、アクションも頑張っていたけど…。
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岡田准一と役所広司の組み合わせは、「蜩の記」の方が良かった。
というか、この二人以外に時代劇の主役を演じられる役者さんが居ないのかな?

なんか、見終わった後に空虚な感じの残る映画でした。


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by dairoku126 | 2017-09-01 10:31 | 文化 | Comments(0)

映画『夜は短し歩けよ乙女』

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森見登美彦の小説『夜は短し歩けよ乙女』がアニメになったとのことなので、観に行って来ました。まぁ、実写版では予算的にも手法的にも大変なことになりそうだからアニメにしたのが正解なのでしょうね。
原作の雰囲気を壊さずに、良く出来ていました。面白かった。
星野源をはじめ、声優陣も良かったし…。
森見登美彦の原作を読んでいない人には、話の展開が分かるのかなぁ?

デビュー作『太陽の塔』から森見登美彦の本を読み始めた訳ですが、この話が一番好きなのでどうなるか心配でしたが、この監督は凄い!
森見ワールドというか、京都大学らしさというか、アタマの良さを素直に出さないどころか、論理の渦に巻き込まれて行く生態を良く描いています。
まぁ、京大生すべてがそうではないんでしょうが…。
下鴨神社・糺の森の古書市の場面で、そこら辺の無駄な教養が大安売りのように出て来て、大いに笑えました。

音楽が良いと思ったら、大島ミチルさんでした。
最後のクレジットを見ていたら、京都大学とかアニメ化に際して許可取りをしたんでしょうね、面白いほどにあちこちの名前が並んでいた。
感動するとか、何かを教えてくれるとかいう類いの映画ではありませんが、とても楽しい映画でした。


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by dairoku126 | 2017-04-13 14:57 | 文化 | Comments(0)

映画『LA LA LAND』

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映画『LA LA LAND』を観てきました。
ミュージカル映画を観たのは、何年ぶりだろう。
それでも、やはりハリウッドの底力なんでしょうね、随所に過去のレガシーを感じる場面がありました。蓄積された知見が新しいスタッフになっても、きちんと継承されている。
やはり、伝統が生きているのですね。

まずは、ファーストシーンの大渋滞でのダンスから圧倒されます。
どれだけリハーサルを重ねたのでしょうね?スペースが無い中でスケボーや自転車が走り回るのにはハラハラしました。
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そして、全編を通してカメラワークが素晴らしい!
アカデミーの撮影賞を獲得したのも、納得です。
まぁ、撮影監督だけでなくクレーンなど特機の能力も素晴らしいのですが…。
実際にL.A.ロケなどで一緒に仕事をした特機さんたちの「技」に感心したものです。
同じことが京都・太秦の特機さんたちにも通ずるのですが…。
俳優陣だけでなく、こうしたスタッフがノリに乗って創った映画だということが、あちらこちらのシーンから感じられるのが気持ち良かった。
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懐かしいハーモサ・ビーチのジャズ・クラブ「Light House」も出てきたし…。
というか、まだあるのかしら?
Pacific Jazzレーベル全盛の頃に、ここでLive録音された名盤が何枚もあります。
グリフィス天文台も、僕が行った頃はプラネタリウムでシンセサイザーを組み合わせたプログラムが評判を取っていました。

まぁ、昔のミュージカルに比べると時代の流れなのか、脚本にビターな味がまぶされているところもありますが、やはりハリウッド映画らしいミュージカルです。あちこちに昔のミュージカル映画へのオマージュのようなシーンが入っているところもニヤッとさせてくれます。
『That's Entertainment』の伝統は、少しも綻びて居なかったのに安心しました。

   

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by dairoku126 | 2017-03-02 15:20 | 文化 | Comments(0)

合掌!ディック・ブルーナさん。

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可愛いウサギのキャラクター「ミッフィー」の生みの親、ディック・ブルーナさんが逝去されたとのこと。お悔やみ申し上げます。

ブルーナさんと、我が家は浅からぬ因縁があります。
父や兄は、ブルーナさん本人と直接仕事をしていましたし、僕もミッフィーをはじめとしてブルーナさんのキャラクターを使わせてもらったことがある。
うちの娘は小さい頃からミッフィーのぬいぐるみを始め、ミッフィー関連のキャラクター商品を隣に住んでいたお爺ちゃん(父)からプレゼントされて育ちました。
そのせいか、昨年もオランダに行った時には「ミッフィー・ミュージアム」に行ったとか。

いつの間にか「ミッフィー」で名前が統一されたようですが、最初に日本で絵本デビューした時には「うさこちゃん」だったような…。
オランダ本国では「ナインチェ・プラウス」というみたいです。

僕の仕事でいえば、アニメーションを作成するときに使える色数が決まっていて、モノクロの線画の中に指定されたカラーを流し込めば済むので、オリジナルのイメージ管理がラクに出来るシステムに驚いたことがあります。
世界中、どこでアニメやグラフィックを製作しても、イメージが異なるものにならないように考えられたシステムですね。
やはり、グローバルに展開するキャラクターは違うと感心したものです。

合掌!




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by dairoku126 | 2017-02-18 17:15 | 文化 | Comments(0)