5月16日のブログでロビンソン・クルーソーの島を探すために探検家になってしまった高橋大輔さんの本を紹介しましたが、ついでに子供の頃以来ともいえる「ロビンソン漂流記」も読んでみました。
なんと、翻訳者は吉田健一さんだった!
子供の頃に読んだのは、子供向けのものだったのか、それとも記憶からすっかり抜け落ちたのか、こんな話だったっけ?と思うようなことばかり。理屈っぽいというか、説教臭い物語だった(笑)
まぁ、時代的にそういうものが求められていたんでしょうね。
とにかく無人島に流れ着くまでの紆余曲折が長い。
ブラジルで農園主として成功したなんてことは、完全に記憶から抜け落ちていた。
そして、最後に無人島から救出され、スペインからピレネーを越えて、フランスからイギリスに帰るなんてところも…。
雪の中で飢えた狼の大群に遭遇して、これを撃退するなんて話もすっかり忘れていました。
覚えていたのは、島でのことばかり。記憶ってホントにいい加減なもんですね。
解説の中で吉田健一さんも書いてましたが、この続編もあるようです。
でも、出来が悪い、面白くないと吉田健一が言い切っている(笑)
少年の頃に読んだ本を読み返すのも、意外な発見があって面白いものです。