『ラブコメ』原田マハ、みづき水脈

e0171821_15414098.jpg原田マハが日本農業新聞に連載小説を書くことになり、その取材にと農業体験をしようとネット検索したら昔からの知己である夫婦が蓼科で自然農法のコメ作りをしていることが分かり、ついでに1年間コメ作りに勤しむようになったという体験エッセイ。
『ラブコメ』という題名から勘違いしてラブ・コメディだと思った私があさはかだった(笑)

友人であり、家族付き合いのある漫画家・みづき水脈も手を挙げたので一緒にやることになったとか。

企画が立てられたので2010年で、最初の作業にかかったのが東日本大震災の直後。それだけに、普段に比べて真剣度が違ったとのことです。
そう、あの時には、我が家の周りのスーパーからもコメが消えたからね。

この自然農法によるコメ作りというのは、自然のチカラをそのまま活かすやり方。
鍬と鎌だけが、頼りのやり方で一切の機械は使いません。
それだけに、重労働となるのは否めません。
読んでいて、「こりゃ、大変!」と思うことしばし。
なによりも、人間のスケジュールに合わせるのではなく、コメのスケジュールに合わせる生活を余儀なくさせられるのですから、売れっ子作家の著者には大変だっただろうね。

しかし、コメを育てながら四季を感じ、大地と共に過ごす日々は大震災直後の虚脱感をぬぐい去ってくれたようです。コメと水があれば、日本人は生きていけることを実感したようです。

初めて、作業に行った時に農業ガールを気取って着ていったオシャレなレインブーツとかファッションが、まったくダメだという下りも微笑ましい。
前半が原田マハのエッセイ、後半がみづき水脈の漫画とで構成されていますが、文章で分かりにくいところは漫画で図解してくれているので作業内容が良く分かります。

ちなみに日本農業新聞に連載していた小説は『生きるぼくら』。
この小説は、カバーの東山魁夷の絵につられて読んでいました。

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by dairoku126 | 2018-06-05 16:07 | | Comments(0)


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