京橋から銀座線で浅草へ。
駅を降りたときから、外国語だらけ。相変わらずの人気スポットです。
浅草での目的地は、アミューズ・ミュージアム。
ここで、「
BORO」という展覧会が開かれています。
青森の山村、農村、漁村で、”ぼろ”と呼ばれて使われてきた衣服や布の数々が…。
何代にもわたり布を再生したり、継ぎ当てをして使われてきた”BORO着物”。
細かな刺し子で重ね合わせ、古くなりすぎた麻は芯として綿のように衣服の中に使われています。
そんな貴重なコレクションが一堂に展示されて居ますが、すべて自分の手で触って確かめることが出来ますが、見るほどに、触るほどに、どんな端切れでも大切に扱ってきた”暮らし”が感じられます。まぁ、ある意味で”切ない”ほど。
これは、素敵な柄でした。
裏地まで細かな刺し子で、しっかりと布地を支えている。
これは鮭の皮で作った雪沓。
このような靴で寒さを凌いでいたのですね。
この服も素敵でした。
このような衣装に注目したのが、黒澤明監督。
「夢」を撮影するときに、衣装担当の長女・和子さんがコレクターの
田中忠三郎さんを訪れて”BORO”に似た衣装を作成したとか。
こちらに「夢」の撮影風景が展示されてました。
今日は、よくよく黒澤明監督に縁がある日のようです。
このアミューズ・ミュージアム、展示スペースの上に展望台があり、そこに上がる階段には安藤広重の「東海道五十三次」の版画が順番通りに並べられていました。
こんなアングルで浅草を見ることが出来るのは、ここだけでしょう。
このミュージアムは、この展覧会の終了をもって閉館するとのこと。
惜しいですね。