『利休にたずねよ』山本兼一

e0171821_16575662.jpg初めて山本兼一の本を読みました。
葉室麟がベタ褒めしていたのと、先日Book-Offに行ったらまっさらな単行本が200円で売られていたので、思わず手にとって書き出しを読み始めたら瞬時に引き込まれてしまいました。
本との出会いってホントにいろいろあるなぁ。

選評を読むと、◎をつけたのが宮部みゆき、林真理子、井上ひさし、○が阿刀田高、五木寛之、平岩弓枝、浅田次郎。
それ以外の選者は異議なしという感じですね。

利休切腹の日から、章ごとに時間を遡っていくという構成で、切腹の時に床に飾った女ものの緑釉の香合が物語の鍵になっていきます。
この時間を遡るという仕掛けが、章を重ねるごとに秀吉の対立を含め「茶人・利休」の生涯を解き明かして行く愉しみを与えてくれます。
一番遡るのが19歳で錚々たる堺の茶人を差し置いて武野紹鴎の茶室に招かれる切っ掛けになったある事件。緑釉の香合の謎も解き明かされます。

そして、最終章で再び切腹の日に立ち返り、妻・宗恩が利休の亡骸に白の帷子を着せながら取った行動とは…。ある意味、予定調和の終わり方ですが得心の行くエンディング。
読者としても、利休の生涯が完結したような心持ちにさせてくれます。
この人の作品を、さらに読みたくなりました。57歳で逝去したのが、惜しい人ですよね。

あらすじは、こちらでご覧ください。






[PR]
by dairoku126 | 2018-03-13 17:35 | | Comments(0)


<< 家を建てて10年以上も経つと…。 サンウルブスvsシャークス S... >>