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古書を買ったら…

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「貸した本は、帰らないと思え!」と良く言われますが、どうしても読みたくなったので…。
辻邦生の「春の戴冠」。

先日、山の上ホテルに泊まりに行ったとき、スズラン通りの東京堂で文庫本(全部で4冊)を発見したものの、他にも本を買い込んでいたこともあり、全巻買うと荷物が重くなる…なんて思ったのが運の尽き。それよりも、文庫で出ているなら他でも買えるだろう、なんて思ってしまったのですね。家に帰ってから東京堂に取っておいてもらい、次に都内に出かけるときにピックアップしようと思い電話をしたら係の人が文庫の棚まで行ってくれました。
僕が1を買ったときには2,3,4は残っていたはずですが、大人買いした人がいるらしく、残っていたのは1だけ!ありゃ?
それからAmazonで探したり、版元の中公文庫を探したりしましたが、すべて在庫切れ。
仕方なくAmazonの古書を探したら、上巻・下巻を1冊にまとめた新潮社版が…。

昨日、家に着いたのですが、実にキレイなまま。
3000枚の大作ですから、手に持つとズシリと重い。
初版の時に、上下2巻に分けたのも分かります。
前に持っていた人は、本を大事に、しかも丁寧に扱う人だったのでしょうね。
パラパラと全体を調べてみたら、なんと栞代わりに使っていたのでしょう、名刺が出てきました。某薬品会社の松本営業所の方でした。

そういえば、作者の辻邦生の出身は旧制松本高校ですよね。
なんか、不思議な因縁を感じる古書探しになりました。
by dairoku126 | 2015-09-23 10:32 | | Comments(0)


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