大正11年(1922年)に始まった早慶戦が、大学選手権を合わせて100戦目になったとか。
定期戦としては91回目。慶應は定期戦では20勝7分64敗とまったく分が悪い。
昨年も7-69と大敗を喫している。
今年のチームは、ずば抜けたスタープレイヤーが居ないし、和田監督も春からスタメンを固めずにいろいろな選手を試していたようですが、シーズン・インと共にだいぶ固定されて来たようです。その分、誰にでもチャンスがあったようで、新しい名前が並ぶようになりました。
さほど期待はしていなかったけど、筑波戦を見て印象が変わりました。
選手諸君の地道な精進にアタマが下がる思いです。失礼しました。
毎年、立ち上がりに早稲田にガツンとやられてしまっていたのが、昨日は違いました。
実にスムースに試合に入れたし、最初に得点を挙げたのも慶應。
和田監督と出身高校もポジションも同じというスタンドオフ・矢川君の成長が今年のチームの大きなチカラになっています。リードされた前半の最後にトライを獲って2点差で終われたのも大きかったですね。
そして、後半に逆転して、再逆転された後もフィットネスを切らすことなく追いすがり、ついに同点に…。慶應には珍しい東福岡出身の2年生フランカー・広川君の見事な判断力が生んだトライでした。(上の写真)
166cmとカラダは小さいけど、縦の走りは鋭かった!
最後の最後に早稲田ゴール5mまで攻め込み、早稲田が何度も反則を犯しながら守るという攻防が続いたのですが、ついにゴールを割ることなくノーサイド。見応えのある試合でした。
早稲田の実力を封じ込めるように、相手の得意な展開にさせなかった早いディフェンスの結果とも言えるでしょう。僕が大好きな早稲田のスタンドオフ・小倉君が為す術がないほど圧力をかけていました。フォワード戦も互角に戦えたし…。
1年生ウィング・金沢君の走りも魅力的でしたね。今春に卒業した児玉君を思い浮かばせる走りでした。木原主将の下、着実に慶應は力をつけてきているようです。
まぁ、帝京戦は実力差がありすぎるので怪我がないように闘い、その後の大学選手権に備えるようチームの熟成を図って欲しいものです。