八朔(はっさく)とは八月朔日の略で、旧暦の8月1日のこと。
『この頃、早稲の穂が実るので、農民の間で初穂を恩人などに贈る風習が古くからあった。
このことから、田の実の節句ともいう。この「たのみ」を「頼み」にかけ、武家や公家の間でも、日頃お世話になっている(頼み合っている)人に、その恩を感謝する意味で贈り物をするようになった。』とWikiにもありましたが、熊本では農民のお祭りが行われ、通潤橋でも祭りにあわせて放水されるとのこと。見てみたい!
果物のハッサクは、この日辺りが食べ頃なので「はっさく」と名付けられたとのこと。
僕が「八朔」という言葉を知ったのは隆慶一郎の「吉原御免状」だったかな?
遊女が白い小袖を着て、客を待つという趣向。
その白い小袖も、客から贈られたものを着ることで人気を競ったようですね。
残暑のなか、客は白い雪を見るような涼しげな景観を楽しんだそうな。粋ですねぇ。
もともとは、武士たちが江戸城に登城して将軍にお目見えする「八朔」の儀式がとり行われたのが由来とか。旗本・御家人・大名たちが、白帷子(しろかたびら)に長袴(ながばかま)をつけて将軍に祝辞を申し述べた。この儀式は、天正18年(1590)8月1日(新暦8月30日)、徳川家康が江戸入りしたことからはじまり、江戸城の年中行事となったわけである。
まぁ、将軍様の行事を吉原がパクった訳ですが、庶民にとっては将軍様の行事よりは吉原の方が身近で、楽しいに決まっている。大勢の見物人というか、冷やかしというか人出となったようです。
今日も、暑くなりそうですね。