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黄金のプーさん

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CGが登場した頃には、日本に数台しかない大型のスーパーコンピュータで実験的にやってましたから、1秒あたりのコストは400万円近く。その後、どんどんコストダウンして行ったのですが、その頃に香港のプロダクションが安価でやってくれるという話があり、返還前の香港に行ったり来たりしていたことがあります。
今では我が家のMacでも出来てしまうようなCGですけどね。

その時に、言われたことは「中国の人は、色の感覚が違うから、色見本をちゃんと持って行かないと後でトンでもないことになりますよ」ということ。
「赤」と言っても、黄色味の勝った神社の鳥居みたいな赤だし、「金」といえば、これまた日本人が考えるような24Kの色ではなく18Kのような黄色味が勝ったものになってしまいます。CGのサンプルを見ても、中国国内向けのものと海外向けのものとでは、色がまったく違います。確かに街中を歩いていても、宝飾店に並んでいる「金」のネックレスにしても、指輪にしてもギラギラとした色をしていました。
でも、彼らの色彩感覚でいうと、あの色でないと「ありがたみ」がないということらしい。
そして、なによりも「金」を貯め込んだり、「金」のものを身につけることが歴史的に習性化しているようでした。ドル安など通貨不安になればなるほど、金の価格は上昇しますしね。

「くまのプーさん」の黄金の立像が香港のショッピングモールにお目見えした、というニュースを見たときに、その頃のことを想い出しました。
これは、純金製で高さ約113センチ、重さは17キロ。展示した香港の宝石商は「金でできたプーさん像としては世界最大」と胸を張るが、黄金のプーさんなるものがはたして世界に幾つあるのかは不明とのこと。
by dairoku126 | 2011-08-31 15:07 | 文化 | Comments(0)


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