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分かれ道

21日の新聞で読んだのですが、アメリカのシンクタンクが試算したところ、東日本大震災で失われた電力の供給を回復するには、省エネや再生可能エネルギー、小規模分散型の発電を拡大する方が、供給を早期に実現できる上に、年間の費用も安く済むとのこと。

まぁ、詳しくは上のリンクで読んでいただくこととして…

太陽光や風力など再生可能エネルギーと小型、中型の発電機や燃料電池など小規模分散型の発電設備を増やすことも加味して、その総量は計809億7400万キロワット時。
施設整備には年平均では8370億円が必要と推定された。

一方、原発の改修や火力発電所などの建設でほぼ同量の発電をする場合は、防災対策や地域の合意取り付けなどに多大な時間を要するため、実際の発電が実現するのは大きく遅れる上、年平均のコストは8470億円と、かえって高くつくという。

おまけにエコ発電にすれば「CO2排出量にして5000万トンも減らせる」とのこと。
ポッポちゃんが国連でぶち上げた「25%削減」の目標だって夢じゃない。
ランニング・コストだって、原料はタダみたいなもんだし。
人体や環境への安全・安心という要因を加味すると、まさにプライスレス!

あくまでも試算ですから、このまま鵜呑みにする訳にはいかないのでしょうが、自然エネルギーでの発電や蓄電池技術など、日本のお家芸とでもいえる技術ばかり。これが上手く行けば、新たなエネルギー開発事業として大きなビジネス・チャンスにもなります。

と、同時に東京での快適な生活を楽しむために、東北など地方に押しつけてきたリスクを軽減することにもなります。我々のライフスタイルやワーキングスタイル、オフィス環境などを見直す機会でもあります。ドームだって開閉式にして天然芝を張って、雨の時だけ天井を閉めるという風に改修すれば良いのだし…。ロック・コンサート会場にはできませんが。
ウィンブルドンのセンターコートの見事な芝生を見れば、出来ないことはないでしょう。

復旧といっても、そのまま元に戻すのではなく、これからの世界をリードする技術や新しい哲学を発信することが、日本という国の価値を高めることになるのでは…。
いま、日本は、分かれ道に立たされているように思います。世界が注目する中で。

どうしても原発で…!というのなら、首相官邸や国会議事堂や議員会館の並ぶ永田町界隈に作れば良い。安全だから、ということで許可するのでしょうから…。


by dairoku126 | 2011-04-23 14:24 | 生活雑感 | Comments(0)


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