人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Billy Taylor

Billy Taylor_e0171821_1624364.jpg今朝の朝刊の訃報に、ビリー・テイラーの逝去を伝えるニュースが出ていました。ピアニストとしては、50年代にバードランドの専属ピアニストとしてマイルスやチャーリー・パーカー、ディジーなどと共演するかたわら、NBCのThe Subject is Jazzという番組の音楽ディレクターとしてレギュラー出演をしていた。
その後、ジャズへの飽くなき探究心を抱えながら、子供たちの教育に活動の支点を移し、65年には子供たちの教育用に、ハーレム・ベースド・コンサート・グループを結成した。彼はクラシックを頻繁に取り入れたスタイルで、演奏/作曲をしているが、93年の『Suite For Jazz Piano And Orchestra』では、自らのトリオとジュリアード・ストリング・カルテットとの共演を果たし、ジャズとクラシックの融合を非常に高いレヴェルに押し上げた。そして、近年のジャズ・クラシックの中で最も有名な1曲、「I Wish」が彼の作曲の中では、一番有名な曲かもしれません。
僕は、ここにあるWes Montgomeryとの共演でしか、彼のプレイを聴いたことがありませんが、スタイルからいえば、ビ・バップ系に属するのでしょうね。
このアルバム(iTunes Storeで買ったんですが…)では、ビリー・テイラーが主役っぽくてウェスがサイドに回ったような印象です。しかも男性ヴォーカリスト(ジョー・ウィリアムスかなぁ?と思うのですが、確信が持てません)が数曲入っていて、ウェスはソロもなく、コードを弾いたり、オブリガードをつけたりと歌伴に徹しているのが、珍しい盤といえます。
ともあれ、Jazzの普及と教育に尽力した活動に対しては、1992年にNational Medal of Artsが、2004年にグラミー賞を授与されています。 合掌!
by dairoku126 | 2010-12-31 17:15 | 音楽 | Comments(0)


<< 今年は…。 慶応高校、2回線突破! >>