The Day

朝4時に起床。長い1日の始まりです。
すぐにお湯を沸かして、紅茶をいれます。今回は、家で飲む紅茶をティーバッグにして持って来ていたので、それだけでも家と同じ気分を味わえるのはリラックスする上で、大きな収穫。
５時20分に集合して、女子チームはクルマで、我々は徒歩で会場に向かいます。
すぐに準備にかかります。カヌーに途中で摂取するサプリメントを貼付けたり、日の丸を船尾に取り付けたりして、ふと隣の艇を見ると、そちらもカナダの国旗を取り付けていました。
準備を終えた頃、セレモニーが始まりました。今回は、かなり端折ったようで、参加者全員で手をつないで行う儀式もなし。ちょっとガッカリ！
SOCC全員が集まって、手を合わせて「×××ケンジ」の掛け声で気合いを入れます。
×の部分は、クラブの秘儀に関わることなので開示は出来ませんが…。
カヌーを海に下ろし、女子チームがスタート地点に向かいます。カイルア湾の中程がスタート地点。横一線に100艇近くのカヌーが並ぶ姿は、壮観そのものです。遠くなのでスタートのホーンの音は聞こえませんでしたが、一斉に走りだしました。我々は一端宿に戻り朝食を摂ったり、準備をして下に集合。クルマでスタート地点に向かいます。途中で伴走艇に乗っているミヤちゃんから連絡が入ります。中盤の位置をキープして、大健闘とのこと。素晴らしい！
ホナウナウ湾が我々のスタート地点。こちらも、最後の準備に入ります。またも、ミヤちゃんから「最後の岬を回りました」との連絡で見に行くと、カナダ艇とワイキキ・ビーチボーイズとがデッド・ヒートのトップ争い。カナダ艇が優勝。そのうちに日の丸が見えてきました。
感激のゴールインです。タイムは2時間45分くらい。素晴らしいタイムです。
「やば！」3時間を切れれば良いや、と軽く考えていた我々に大きなプレッシャーがドカンと載せられた気分です。
コーチのラリーさんの奥さんのユカさんは女子マスターズ優勝！
ここはビーチが無いので、船の乗り換えは泳いで行います。給水バッグと、パドルを持って泳いで行くと、女子チームは最高に美しい表情です。闘い切った清々しさと、ゴールをした安堵感とが混ざった美しい表情に出会えて、こちらの胸も高まってきます。
スタート地点にウォームアップを兼ねて、漕ぎだしました。さぁ、いよいよ始まります。
１１時半を過ぎて、横一線に並んだカヌーの前をオフィシャルがジェットスキーで５分前を告げに走っている最中にホーンが鳴りました。
スタートダッシュを無理しない程度にかけて、良いペースでレースに入ることが出来ました。海面は、女子のレースが終わる頃に吹き出した風が強まり、かなりチョッピーな上、うねりが前方から来るので複雑な波が立ち始めています。早い艇は、どんどん構わずに走って、アッという間に小さくなって行きました。昨日、2.5cmほど延ばしたヤクが効いています。
途中でフリをしている艇を3艇ほど見かけました。
1時間を過ぎた頃、まったく勝負にならずに、置いて行かれるのはないかとの懸念も、周囲にカヌーが居たので消え、自分たちのカヌーを前に進めることだけに集中できました。
一番辛かったのは1時間40分を過ぎた頃。カラダの中から、カーっと熱くなって来て、給水をしても直りません。えい、ままよ！と漕いでいるうちに治まってきましたが…。
また、応援艇のミヤちゃん、マム、広島のナオちゃんの声が、どれだけ励みになったことか。最後の岬を回って、ゴール地点が見えてから長かったこと。スタート直後から競り合いを続けて来た、マスターズ艇との競り合いに集中してゴールに向かいました。
そして、最後の競り合いで、差を付けることが出来た時にゴールのブイが見えてきました。
「Shonan Outrigger2 Golden Masters！」とアナウンスされる中をゴールした感激は、一生忘れることは無いでしょう。
ビーチに戻ると、皆が待っていてくれました。心配した時間は、2時間40分あたりらしい。
やったじゃないか！妻がレイをかけてくれた時には、思わず抱きしめてしまいました。
ホントに、奥さんには感謝でイッパイです。チーム毎に記念写真を撮ったり、全員で集合写真を撮ってから宿に戻りました。夜の打ち上げまで自由時間です。僕は、シャワーを浴びてから、隣のカフェに…。
ピザとコーヒーで遅い昼食を摂りながら、クラブのホームページに速報を入れておきました夜の打ち上げは、すぐ近くのOutbackというお店。ステーキやプライム・リブが売り物とのこと。オニオン・フライがオリジナルで面白いと聞いていましたが、確かにそうでした。続いていた禁酒も、晴れて解禁です。テーブルを並べてもらって24人の大所帯で飲んだり、食べたり、話したりしていると、これは親戚の集まりのようで…。
でも、その光景を見て思いましたが、カヌーを漕ぐ人は皆家族だという意味でOhanaという言葉がありますが、ここに居る全員が大家族の一員だと…。