ハーブ・エリスのことを書こうと調べていたら、今年の3月28日に亡くなっていたのですね。
知らなんだ!ショックです。
1921年8月生まれですから、88歳かぁ。
ピーターソン、レイ・ブラウンとのドラムレス・トリオは歴史的な存在。
チャーリー・クリスチャン直系のジャズ・ギタリストですが、テキサス出身と言うこともあり、ちょっとカントリー&ウェスタン系のテイストも混じったノリノリ・ギターの権化です。
そのギンギンのギター・スタイルが、少しばかり鼻につき始めて、ひと頃あまり聴かなかったのですが、
エミリー・レムラーの追悼盤「Just Friends」Vol.1&2でのプレイを聴いてから、改めて惚れ直しました。
この中で演奏している「Time After Time」とか「Besame Mucho」なんてのは、すぐに音をとって僕等のバンドでも定番曲として演奏させてもらってます。別に、難しいことをやっているのではないのですが、イントロとかエンディングが、とにかくカッコ良いのです。エミリー・レムラーがハーブ・エリスに捧げた「Blues for Herb」は、エミリー自身の演奏よりも自分でやっている方が良いし…。
僕自身は、North Hollywoodにある
「Donte's」で彼のライブを聴いたことがありますが、それはそれは迫力がありました。
ジョー・パスとの伝説のDuoもこのDonte's から始まったんですね。
ここは、カーメン・マクレェ、ジョー・パス、ジャン・リュック・ポンティなどのライブ盤でも知られる名門ジャズ・クラブですが、すでに無くなっていると思ったら、まだあるようですね。なんせ、僕がL.A.に仕事で良く行っていた頃(約30年前)の話ですから…。
他にも
Baked Potatoも、まだまだ健在のようだし…。
上は、1969年に古巣のオスカー・ピーターソン・トリオと一緒に演った
「hello Herbie」。
1曲目の「Naptown Blues」から、その演奏の圧倒的なエネルギーに「参った!」と言うしかありません。まさに、ノリノリの快演です。ついでながら、写真の左端にいるボビー・ダーハム(ds)の殺し屋スタイルのファッションも良いでしょ。