植木等が、どんなギターを使っていたのかが気になって調べてみたら、こんな画像が見つかりました。これは、ギブソンのES-175ですね。葬儀の際に飾られていたのも、このギターでしたから最後の方にはこれを使っていたのでしょう。YouTubeで探したクレージーキャッツが実際に演奏している動画でも、これを使っていました。が、僕の記憶にあるクレージーキャッツの初期の頃は、ネックの下のくびれがないギターを使っていたような気がするのです。多分、ギブソン最初のエレクトリック・ギターであるES-150だったのだと思うんですけど?
このES-150 は、チャーリー・クリスチャンモデルとも呼ばれるワン・マイクのギターですが、何年か前にリイッシューとして製造されたことがあります。本によると、昭和22年頃「たまたま銀座で遊んでたヤツが売ってもいいってんで、8,000円を10回分割で売ってもらった」とありますが、その当時の8,000円といえばサラリーマンの給料の何ヶ月分かでしょう。それから14年後の昭和36年の大卒初任給が厚生労働省の資料によれば15,700円ですから…。そのギターを独学で勉強して、2年後にはスウィング・ジャーナル誌の「期待される新人ギタリスト」に入ってしまったというのですから、やはり努力家なんでしょうね。 ちなみに僕が初めてジャズ・ギターを買った1969年にHoneyという国産のギターでしたが、54,000円でした。これだって、この時の初任給は32,400円でしたから2ヶ月分弱。その時にES-175は、なんと72万円で山野楽器に置いてありました。1ドル=360円の固定レートの時代でしたが、日産のブルーバードSSSと同じ値段。同じギターが、今は半値程度か、もっと安いのですから40年間でギターの値段は不思議なことに下がっていることになります。 クレージーキャッツが、実際に演奏している動画が見つかりました。 タモリとの共演という珍しいものです。1→2→3とありますので、順に見てください。 (終わると下にサムネイルが出ますので、次の番号を選んでクリックしてください)
by dairoku126
| 2010-05-08 18:25
| 音楽
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Comments(4)
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jun122
at 2010-05-08 21:48
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こんばんは。
ギターってホントに安くなりましたよねぇ。 今の若い人達は、平気でFenderやGibsonを抱えてますが、 かつては、とんでもなく高かったですよね。 私は、もうずい分処分してしまったのですが、 今手元にはJ-160E ジョンレノン・リミテッドエディションと Fender MEXのトルネードの2本だけです。 しかも、この数年全く弾いてない。。。(汗
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dairoku126 at 2010-05-08 21:59
楽器屋さんは、アラ還のオジサン・バンドでウハウハとかという話も聞きました。昔、憧れていたGibsonやFenderを手に入れるオジサンが増えているからです。この前、近くのモールで「オジサンバンド・コンテスト」をやってましたが、みんな楽器だけは立派でした。
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matsu-honu
at 2010-05-09 23:15
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YouTubeの映像最高ですね。ハナ肇のリーダー振りも良いし、植木等の「間」の取り方も最高!! 他のメンバーがハナと植木を立てて、ちゃんと脇役に徹しているのもあらためて分かりました。
Gibsonなどが安くなったと感じるのは、やはり為替レートのせいでしょうね。今だと現地アメリカで買うのと差はあまりありませんからね。でも材の質は落ちてますね。天然素材が命ですから、だんだん良い材が手に入りにくくなっていますし、乱獲乱伐採のツケがまわってきています。それでも材の質を落とせないのがクラシックギターで、価格はどんどん上がっています。ハカランダがワシントン条約の指定を受けたりしたこともあり、スペインの有名なルシアーのものは200万円オーバーは普通という状況です。もちろん今の為替レートでは現地で買っても同じです。僕のギターも今新品で買うとすると130万ですって! 驚きです。
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dairoku126 at 2010-05-10 12:37
そうですね。Gibsonでもビンテージものは、やはり値が上がっています。
僕の友達のFenderストラトは、「プレCBSもの」といってCBSがFenderを買収する前のものですが、彼がアメリカでスタジオに持って行くとスタジオに来ている他のミュージシャンから言い値で良いから売ってくれと言われるそうです。 僕は、クラシック・ギターは余りに高いのでオベーションのものにしてしまいました。僕等が演っている音楽では、アンプを使わなければならないので…。
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