昨日、West氏と久しぶりに会って話をしていたらショッキングな事実を教えてくれたので、今日はそのことについて…。
現在、太平洋上にプラスティックの大陸が出来ているらしい。
その面積はテキサス州の2倍ほどの大きさにも及ぶとのこと。
まぁ、大陸というのは比喩でしょうが、実際その上を歩けるほど密集した固まりが、海流に乗って海洋上を漂い続けている、という恐ろしい話なのです。
この黄色の斑点がプラスティックのゴミの固まりで、過去60年間にアジア各国とアメリカで投棄されたプラスティックのゴミが、日光などにより分解されて微細な破片に分解されて海流により集積されたものらしい。国連環境計画によると1平方Km四方につき1万3000個のゴミの破片が浮いているとのこと。大半は極めて毒素の高い化学物質の固まりで、魚や鳥たちは極めて「有毒なスープ」を飲み込んでいることになる。
これも聞いた話ですが、内野加奈子さんがミッドウェー島で砂浜の砂をすくって、グラスの中に入れると砂は沈むけど、水の表面の方にプラスティックの破片がブワーっと浮いているとのこと。砂浜の砂の中に浸透するほど、汚染が広がっているらしい。
この図を見て怖いと思ったのは、日本側の方に広がっている渦。
我々が食べている魚は、近海ものを除けば、ほとんどがこのエリアで獲られたものばかり。そのうちに魚でさえ食べられなくなるんじゃないか思ってしまうのです。大西洋上のマグロが捕獲禁止の方向に進んでいるというのが今朝の新聞に出ていましたが、影響の大きさはトロが高くなるなんてことよりも遙かに深刻ですよ。
アメリカ側では
Project Kaiseiという調査活動をスタートさせたらしい。
Kaiseiというのは船の名前で、日本語の「海の惑星」を意味する言葉だと書いてありました。
詳しくは、こちらを。
また、
世界中の海洋でも事態は、深刻化しているようです。