カテゴリ:文化( 152 )

映画『夜は短し歩けよ乙女』

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森見登美彦の小説『夜は短し歩けよ乙女』がアニメになったとのことなので、観に行って来ました。まぁ、実写版では予算的にも手法的にも大変なことになりそうだからアニメにしたのが正解なのでしょうね。
原作の雰囲気を壊さずに、良く出来ていました。面白かった。
星野源をはじめ、声優陣も良かったし…。
森見登美彦の原作を読んでいない人には、話の展開が分かるのかなぁ?

デビュー作『太陽の塔』から森見登美彦の本を読み始めた訳ですが、この話が一番好きなのでどうなるか心配でしたが、この監督は凄い!
森見ワールドというか、京都大学らしさというか、アタマの良さを素直に出さないどころか、論理の渦に巻き込まれて行く生態を良く描いています。
まぁ、京大生すべてがそうではないんでしょうが…。
下鴨神社・糺の森の古書市の場面で、そこら辺の無駄な教養が大安売りのように出て来て、大いに笑えました。

音楽が良いと思ったら、大島ミチルさんでした。
最後のクレジットを見ていたら、京都大学とかアニメ化に際して許可取りをしたんでしょうね、面白いほどにあちこちの名前が並んでいた。
感動するとか、何かを教えてくれるとかいう類いの映画ではありませんが、とても楽しい映画でした。


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by dairoku126 | 2017-04-13 14:57 | 文化 | Comments(0)

R.I.P. トミー・リピューマ氏

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先日、Facebookを見ていたら誰かがトミー・リピューマ死去のことを書いていました。
トミー・リピューマという名前は、一般的にはそれほど有名ではないのでしょうが、音楽プロデューサーとして多大な貢献をした人です。多分、僕の集めたレコードやCDに彼がプロデュースしたものが時代を問わずかなりあるはず。

ジャズ・レーベルとして昔からあるヴァーヴ・ミュージック・グループの会長でもありました。60年代後半から本格的にプロデュース活動を始め、ジャズ、AOR、ロック、ポップス、ソウル、R&Bなどジャンルの垣根を越えて数多くの名盤を世に送り出してきた名プロデューサーです。
彼の業績は、こちらのリンクを見てください。

最近では、ダイアナ・クラールを育て上げました。
初期のアルバムでは、一緒にデュエットしている曲も確かあったような?
ナット・キング・コールへのオマージュとして出した”All For You"の中の”Hit That Jive Jack”だったと思います。

今年の5月発売になるダイアナ・クラールの最新盤が、遺作なのでしょうか。
合掌!

これも、彼のプロデュース作品です。
   

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by dairoku126 | 2017-03-23 09:49 | 文化 | Comments(0)

R.I.P. チャック・ベリー氏

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カヌーに向かうクルマでラジオを聴いていたら、チャック・ベリー氏の訃報が…。
僕が洋楽を聴き始めた頃から活躍していたんだから、すでに60年以上は知っていることになります。まさに”ロックの創始者”のひとりですよね。

そうえいえば映画”Back to the Future”で主人公が1955年にタイムスリップして”ジョニー・B グッド”を彼のスタイルで演奏し、それを見ていた本人が新しい演奏法として取り入れたというパロディになっていました。
ロックンローラーとして長寿(90歳)を保てたのは、ドラッグなどとは無縁だったからでしょうか?
彼が後輩ミュージシャンに与えた影響は、計り知れないものがあります。
また、歌詞に社会的なメッセージを込めていたから、どれだけ時間が経っても若者が共感できたのでしょうね。
合掌!

    

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by dairoku126 | 2017-03-19 15:05 | 文化 | Comments(0)

映画『LA LA LAND』

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映画『LA LA LAND』を観てきました。
ミュージカル映画を観たのは、何年ぶりだろう。
それでも、やはりハリウッドの底力なんでしょうね、随所に過去のレガシーを感じる場面がありました。蓄積された知見が新しいスタッフになっても、きちんと継承されている。
やはり、伝統が生きているのですね。

まずは、ファーストシーンの大渋滞でのダンスから圧倒されます。
どれだけリハーサルを重ねたのでしょうね?スペースが無い中でスケボーや自転車が走り回るのにはハラハラしました。
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そして、全編を通してカメラワークが素晴らしい!
アカデミーの撮影賞を獲得したのも、納得です。
まぁ、撮影監督だけでなくクレーンなど特機の能力も素晴らしいのですが…。
実際にL.A.ロケなどで一緒に仕事をした特機さんたちの「技」に感心したものです。
同じことが京都・太秦の特機さんたちにも通ずるのですが…。
俳優陣だけでなく、こうしたスタッフがノリに乗って創った映画だということが、あちらこちらのシーンから感じられるのが気持ち良かった。
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懐かしいハーモサ・ビーチのジャズ・クラブ「Light House」も出てきたし…。
というか、まだあるのかしら?
Pacific Jazzレーベル全盛の頃に、ここでLive録音された名盤が何枚もあります。
グリフィス天文台も、僕が行った頃はプラネタリウムでシンセサイザーを組み合わせたプログラムが評判を取っていました。

まぁ、昔のミュージカルに比べると時代の流れなのか、脚本にビターな味がまぶされているところもありますが、やはりハリウッド映画らしいミュージカルです。あちこちに昔のミュージカル映画へのオマージュのようなシーンが入っているところもニヤッとさせてくれます。
『That's Entertainment』の伝統は、少しも綻びて居なかったのに安心しました。

   

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by dairoku126 | 2017-03-02 15:20 | 文化 | Comments(0)

合掌!ディック・ブルーナさん。

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可愛いウサギのキャラクター「ミッフィー」の生みの親、ディック・ブルーナさんが逝去されたとのこと。お悔やみ申し上げます。

ブルーナさんと、我が家は浅からぬ因縁があります。
父や兄は、ブルーナさん本人と直接仕事をしていましたし、僕もミッフィーをはじめとしてブルーナさんのキャラクターを使わせてもらったことがある。
うちの娘は小さい頃からミッフィーのぬいぐるみを始め、ミッフィー関連のキャラクター商品を隣に住んでいたお爺ちゃん(父)からプレゼントされて育ちました。
そのせいか、昨年もオランダに行った時には「ミッフィー・ミュージアム」に行ったとか。

いつの間にか「ミッフィー」で名前が統一されたようですが、最初に日本で絵本デビューした時には「うさこちゃん」だったような…。
オランダ本国では「ナインチェ・プラウス」というみたいです。

僕の仕事でいえば、アニメーションを作成するときに使える色数が決まっていて、モノクロの線画の中に指定されたカラーを流し込めば済むので、オリジナルのイメージ管理がラクに出来るシステムに驚いたことがあります。
世界中、どこでアニメやグラフィックを製作しても、イメージが異なるものにならないように考えられたシステムですね。
やはり、グローバルに展開するキャラクターは違うと感心したものです。

合掌!




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by dairoku126 | 2017-02-18 17:15 | 文化 | Comments(0)

新発見の、龍馬の書簡。

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これは、凄い資料が出てきましたね。
龍馬が暗殺される5日前に書いた書簡です。
司馬遼太郎「龍馬が行く」でもラストに近いあたりで越前まで出向き、三岡八郎に新政府への出仕を口説くシーンは読んでいてもワクワクするような場面でしたが、京都に戻ってからも福井藩のお偉方に三岡八郎の三岡八郎の謹慎を解いて欲しいと懇願する書簡が出てくるとは…。

高知に行ったときに見た他の書簡に比べて、実に丁寧な字で書かれています。
仲の良い乙女姉さんなどに書いた手紙は字が躍るような陽気な感じで書かれていますが、この書簡の字は誠実な感じが現れている。
そして署名も他の志士に出した「才谷梅太郎」などという変名ではなく、「龍馬」としているのも珍しいですね。
筆まめな龍馬ですので、司馬遼太郎は龍馬の手紙を「日本には珍しく、書簡文学としても成立するもの」と評価していたのを想い出しました。
新しい国家で大切なのは「財政」であると看破していたのは、ビジネスマインドのあった龍馬だけでしょう。その他の志士は、倒幕だけしか念頭になかったはず。

やはり、この人が居なければ歴史は違う方向に行っていたのでは…と考えさせる書簡です。

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by dairoku126 | 2017-01-14 15:49 | 文化 | Comments(0)

映画『MILES AHEAD』

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今年最後の映画を観に、日比谷まで行ってきました。
マイルス・ディヴィスが第一線から身を引いてしまった5年間を描いた『MILES AHEAD』。
単館系の映画ですから我が家の近辺では上映してくれないので、師走も押し詰まってきたのも意に介さず出かけました。
まぁ、その後のスケジュールもあったのですけどね。
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例によってJazz=クスリという図式ですが、現在と過去が交錯しながら栄光に包まれ、「帝王」と崇められた過去と新しい音楽を紡ぎ出せない現在の葛藤が描かれていきます。
狂気と天才とが紙一重で同居するマイルスの感じが良く出ています。
ドン・チードルが、監督・脚本、主演なのですが、まぁ実に良く演じている。
音は、マイルスのものをほとんど使っているし、その音が録音されたメンバーによく似た俳優を使っているので「あ、あれは誰々なんだろうな」というのは分かります。

最後にカムバックしてライブを行うラストシーンでは、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、エスペランサ・スポールディングなど錚々たるミュージシャンに混じって本当に演奏しているのですが、音のスピード感というか突き刺さり方が実にマイルスに良く似せたものだ。こういうところのトレーニングというのは、実に大したもんだと感心しきり!
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日比谷あたりも再開発が進んでいるようで、工事中のビルが…。
帝国ホテルの近くですが、ほとんど観光客らしき人は居なくて、師走の慌ただしさは感じられなかった。この後、銀座に行ったら中国人観光客だらけでした。





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by dairoku126 | 2016-12-31 09:32 | 文化 | Comments(0)

R.I.P! ピエール・バルー氏。

今年は、ホントに有名人で亡くなる人が多かったような気がする。
BBCのサイトを見ていたら、こんな記事が出ていたから世界的にそういう年だったのかもしれませんね。これに日本人を加えると、こんなリストになります。
やはり、申年というのは波乱の年なんでしょうか?
『スター・ウォーズ』のレイア姫を演じていたキャリー・フィッシャーが亡くなったショックなのか、母親のデビー・レイノルズさんも救急搬送されたとのこと。
そして、今日のAFPにはピエール・バルーの訃報が…。
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『男と女』のデジタル・リマスター版を見に行ったことは、このブログにも書きましたがピエール・バルーのカッコ良さというのも光ってましたね。

合掌!



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by dairoku126 | 2016-12-29 11:10 | 文化 | Comments(0)

映画『ブルーに生まれついて』


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チェット・ベイカーを描いた映画ですが、ジャズマンを描いた映画ってドラッグとの闘いになってしまうんですよね。どうしても…。
チャーリー・パーカーを描いたクリント・イーストウッド監督の「バード」とか、ベルトラン・テベルニェ監督の「ラウンド・ミッドナイト」とか。
そして、カルバン・クラインの広告で有名になった写真家・ブルース・ウェーバーが撮影したチェット・ベイカー本人が出演した自伝的ドキュメント映画「Let's Get Lost」も良かった。

ジャズ界のジェームス・ディーンと呼ばれたチェット・ベイカーは、僕も大好きで良く聴いていたので、この映画が上映されると知ったときから必ず見ようと思っていました。
チラシで見た限り主演男優のイーサン・ホークは、確かにチェット・ベイカーの雰囲気を漂わせていたし…。
Bunkamuraのル・シネマに着くと、待合室にはジャズ大好きという風情の爺さんが多い。
まぁ、人のことは言えませんけど(笑)
前の上映が終わって劇場から出てきた中に代官山レザールで知り合った後輩シライシ君も…。
声をかけたら「会社サボってきたので内緒にお願いします」と言われてしまった。
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まぁ、観ての感想ですが、上記に上げた映画よりは、ちょっとね…という感じです。
深く感動するという映画では無かった。

確かに当時の時代感は良く描いてあるし、チェットのレコード・ジャケットにあった写真を再現したような構図とか映像そのものは美しい。
パシフィック・ジャズ・レコードの社長でチェットを支えて来たディック・ボックの家やスタジオなどは、いかにも西海岸という雰囲気です。
イーサン・ホーク自身がトランペットとヴォーカルの特訓を受けて、チェットのように歌ったり、トランペットを吹いたりするのですが、そこにチェット本人の「味」が欠けてしまっているからなのかもしれない。だから、演奏シーンもワンコーラスで終わってしまい、チェットの音楽に浸りきるところまで行かないからかもしれない。なんか、尻切れトンボのような感じ。
もっとも、チェットをそれほど聴いてない人だったら良い感じに受け止めると思いますよ。
それくらいイーサン・ホークの歌唱もラッパも良い感じに仕上げているから…。

共演した女優カルメン・イジョゴは素晴らしかったけどね。とても、良い女優さんです。
ただ、このチェットを支えてカムバックさせるジェーンという女性そのものが、フィクションだしなぁ。

マイルス・ディヴィスとかディジー・ガレスピー役の俳優さんがよく似ている。
でも、チェットはどれだけ人気があっても、レコードが売れても、この二人を超えられないというという葛藤があったのでしょうね。白人というだけで、N.Y.のジャズ・シーンでは常に劣等感に苛まれるほどのジャズ界の逆人種差別があったようだし。
全編を通して、鳴り物入りで出演した最初のバードランドでマイルスにコケにされたトラウマがクスリに走らせ、せっかく更生したと思ったら、カムバック後にディジーが奔走して実現したバードランドで、再び二人を前に演奏する時に耐えきれずにクスリをやってしまうというところで終わります。彼の演奏を聴きながらクスリをやったことを直感したジェーンが消え去るラストシーンが印象的でしたね。






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by dairoku126 | 2016-11-29 11:46 | 文化 | Comments(0)

映画『この世界の片隅に』

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いやはや、参りました。脱帽ですね。素晴らしい映画です。
普段は「アニメ」映画など見ないのですが、のん(能年玲奈)の吹き替えが凄いという話だったので見に行きました。広島で育った絵を描くことが好きなのんびりとした性格の少女が成長して、見合いをして呉にお嫁に行き、太平洋戦争とともに空襲・戦火に巻き込まれながらも淡々と日々を過ごして行く。
「普通」で居ることが困難なほど、世間が異常な状態の時に「普通」で居ることの大切さを教えてくれる。ある意味では声高に「反戦」を叫ぶよりも、もっと壮絶にメッセージを届けてくれる映画です。そうした意味でも、アニメという表現手法が適切だったのでしょうね。
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この主人公の「のんびり感」を出すためにも、「のん」という声のキャラクターが必要だったのでしょう。感情の振れ幅が少ない、さりげない淡々とした語りが映画の奥行きを広げてくれます。そして、広島の人たちにヒアリングして忠実に広島の街並みを復元したとか。
現在の原爆ドームも、原爆投下前の姿を見せてくれます。
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大資本が関わった映画ではなく、クラウドファウンディングで製作資金を集め、メディア露出が少なく、公開劇場が63館しかないにもかかわらず多数の入場者数を記録しているのも、そうした真摯な製作体制が評判を呼んでいるからなのでしょう。
心に「ドスン!」と来る映画でした。





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by dairoku126 | 2016-11-17 10:24 | 文化 | Comments(0)