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合掌!ブルース・ブラウン氏

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サーフィン映画界の巨匠、ブルース・ブラウン氏が逝去されたとのこと。
死因は老衰とのこと。80歳でした。

僕が波乗りを始めた頃には、厚木基地に居たハワイアン・Mr.Wong(僕の最初の波乗りの師匠)が鵠沼公民館でサーフィン映画を自主上映のカタチで開催していたので、彼の映画とは意識せずに見ていたのでしょう。
ハワイのサーフポイントの名前は、そんな映画から覚えたものです。
なんといっても、波乗りの情報なんてメディア的には洋書屋さんで売っていた”Surfer Magazine"をみんなで貪るように回し読みしていた時代ですから…。
そんな雑誌で得た情報の中に、波を求めて世界中を回る”The Endless Summer”という映画のことが出ていました。

そして、日本公開に先駆けて厚木基地で上映するとのニュース。
Mr.Wongと一緒に鵠沼プールガーデン前でレンタル・サーフボードをやっていた深谷さんが招待してくれるというので、勇んで厚木基地に乗り込みました。
たしか、1969年のことです。基地の中は、まったくのアメリカ。
当時の日本とアメリカの生活格差というのは、今の人には想像もつかないほどかけ離れていたからワクワクする以前に圧倒されました。
映画館のシートは広いし、ドル以外のお金は通用しない。
もちろんCokeは日本でも売っていたけど、カップで売っているサイズが半端ない!
映画が始まると、食いつくように見ていたのを想い出します。
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日本での公開は、1970年だったと思います。有楽町のスバル座でした。
後年、その劇場の上がまさか職場になるとは思いもせずに、見に行きました。
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これは、ブルース・ブラウンの映画”Barefoot Adventure"のサウンドトラック盤。
ちゃんと西海岸の一流レーベル、Pacific Jazz Recordsから出たんですね。
バド・シャンク、シェリー・マン、ボブ・クーパー、ゲーリー・ピーコックなど錚々たるメンバーで録音したもの。
このレコードは、村上春樹さんに波乗りを教えていた時に、彼からプレゼントされたもの。

サーフィン映画というサブカルチャー的な扱いをされてきた映画を、劇場公開できるレベルまで押し上げたブルース・ブラウンの功績は計り知れません。
合掌!



by dairoku126 | 2017-12-13 10:59 | 波乗り | Comments(0)


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