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最近、読んだ本。

最近、読んだ本。_e0171821_11194603.jpg今日は、雨。
本を読むことは毎日欠かさないのですが、やはり読書傾向が偏ってしまうきらいがある。そんな中、普段とは違う本を読んだので…。

出口治明という名前は、佐藤優と池上彰の対談で知ったのだと思いますが(定かではないけど)、いつか読まねばと思っていました。
「全世界史」(上下巻)を読む前に、まずはどんなもんかと読んでみました。別に「仕事」に効かなくても良いんだけど。
出口さんが歴史に目覚めたのは、若い頃に上司のお供でキッシンジャーと会った時に「世界を相手に仕事をするには、その国の歴史と地理を学びなさい」と言われたからとか。
ビジネス・パーソンがグローバルな視点に立って仕事をする上で、歴史は欠かせない教養のひとつ。

学校で習う日本史・世界史とは違い相互の関連が非常に良く分かる。
特にIS以来注目されているキリスト教とイスラム教の関係や、ユーロ圏のこと、日本と中国を含めたアジア圏と西洋との関連など、グローバルな視点から書かれているので”日本独自の歴史”なんてものはあり得ないことまで分かってしまう。
”鎖国”した江戸時代といえども、世界の列強からの影響を免れていない。

目から鱗だったのは、シルクロードの交易というのは当時では一番交易量が少なかったこと。やはり海上輸送が一番多く、続いては蒙古から黒海へと続くステップ地帯での交易。
遊牧民が拓いた道は、確かにユーラシア大陸の東西をラクに移動出来る道だったのですね。
とても、面白い本でした。今度は「全世界史」を読んでみよう。

最近、読んだ本。_e0171821_11550226.jpgこちらは、娘の旦那からプレゼントされた本。
スヌーピーの生みの親・シュルツさんの生い立ちからスヌーピー誕生にいたるまでの話など「AからZ」に項目別に書かれている。
谷川俊太郎さんが「まえがき」にも書いていますが、この物語の素晴らしさは『偉大なマンネリズム』。
チャーリー・ブラウンを始めとする登場人物が、毎日毎日喜怒哀楽を繰り返しながら生きていることは、私たちの生活そのもの。
言葉や文化を超えて誰もが共感できる「世界」を創り上げたから、いつまで経っても鮮度を保っているのでしょう。

僕がスヌーピーを知ったのは、1965年のこと。友達が夏休みにアメリカにホームステイに行き、お土産でコミック本を貰ったのが出会いでした。
谷川さんが翻訳を始めた1967年よりも早いのです、エヘン!
キャラクター関係の仕事をしていた父に「日本でまだ見たことがないから」と勧めたのを覚えています。まさか、僕自身が会社生活の最後に再び関わるとは思ってもいなかった。

当時は、『Peanuts』を買おうと思ったら、有楽町のアメリカンファーマシーか原宿のコーポオリンピアに行くしかなかった。田舎の高校生には、敷居が高い場所でしたがTVドラマでしか見たことが無いような商品が置いてある”アメリカの匂い”に溢れた店でした。
わずか50年前でも、それほど当時の日本の生活はアメリカとはかけ離れたレベルだったんですよね。今となっては想い出の中にだけある、懐かしい場所です。


by dairoku126 | 2017-05-10 12:59 | | Comments(0)


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