寒さのせいか、外に出るより、家の中で本を読んでいる時間が増えている。すっかり冬籠もり状態になっているのですが、このところ面白い本が次々に目の前に現れることが多いのも事実です。
この「冬姫」は、前からAmazonしちゃおうかと思っていた本ですが、書店で探していたら文庫に山積みされていたので…。
葉室麟の本も次々に文庫本化されて居るようです。
それだけメジャーな作家として浸透して来たのでしょうね。
内容は、織田信長の娘で蒲生氏郷に嫁いだ「
冬姫」の生涯を描いたもの。戦国時代の女たちの「女いくさ」を生き抜いた「冬姫」の闘いが葉室氏独特の視点で描かれています。
Amazonにも「信長の娘として生を受けながらも、母を知らず、孤独のうちに育った冬。父の命により蒲生氏郷のもとへ嫁ぎ、想いを交わしあう幸せな日々が訪れるが―お市、茶々、江、ガラシャ…姫たちの戦いに翻弄されながら、ひたむきに歩んだ女人がいた。今もっとも注目を集める時代小説の旗手が、命を吹き込む新たなヒロイン」とあるように、登場人物はお馴染みの女性ばかり。
読んでいくほどに、「冬姫」の真っ直ぐに生きていく姿勢に魅了されていきます。
葉室麟という作家は、女性を主人公に据えた物語の方が後味がスッキリしているようです。
あくまでも、僕の印象ですが…。