数日前にジャズ・ヴォーカリスト、ジミー・スコット氏の
訃報を新聞で見て、書かねばと思いつつ忘れていたので…。88歳だったとか。
デビューは、1948年にライオネル・ハンプトン楽団。
遺伝性のホルモン欠乏疾患で変声期を迎えないことから備わった“天使の歌声”で世界を魅了したのですが、同病が原因の子供のような体格からステージ活動に支障が出たり、レコード会社の契約問題のこじれなどから60年代に引退。サラリーマン生活を送ったようです。
80年代半ばに妻の後押しによりカムバックしたものの恵まれない日々が続いたとか。しかし、彼をそんな境遇から救ったのは彼を信奉するアーティスト、R&Bの女王ルース・ブラウン、ドク・ポーマス等であった。 彼らの協力でジミーに対する注目、再評価が高まり、92年に大物プロデューサー、トミー・リピューマの目に留まり『オール・ザ・ウェイ』が完成。再び、脚光を浴びるようになりました。
名古屋転勤時代の僕にジミー・スコットのことを教えてくれたのは、歌手としてデビュー間もない頃のケイコ・リー(それまでは名古屋でジャズ・ピアニストだった)。
早速、数枚のアルバムを買って聴いてみると、当時のケイコ・リーの歌には彼の影響がプンプンとしてたので笑ってしまったという想い出も…。2000年に初の日本ツアーを行った時には、原宿の小さなジャズ・クラブで聴いた想い出があります。
…ということで、"All The Way"を聴きながら、合掌!
バック・ミュージシャンは、Kenny Barron, Ron Carter, Grady Tate, John Pisano,
David "Fathead" Newman Produced by Tomy LiPuma という錚々たる面々です。