書店の新刊書コーナーに並んでいるのを見て、ついつい懐かしさに買ってしまいました。どうも新訳らしい。
それにしても前に読んだのが高校生の時ですから、すでに50年近くも前になる?
もう、すっかり話の筋もなにも忘れてしまっていました。
第一、高校生の頃にこんな複雑な男女の心理なんて理解できたのかしら?しかも、そこにカトリックという宗教的な要素も絡んでくるし…。多分、ただただ活字を追って、読んだというだけだったんでしょうね。
"Affair"という単語を英和辞典で調べると、真っ先に出て来るのが"仕事・用事"とか"出来事"という意味ですが、"恋愛,浮気,情事"なんて意味があるのを知ったのもその頃のことで、こちらはしっかりと覚えていたのですが…。
"The End of The Love affair"なんてスタンダードの名曲もあるしね。
グレアム・グリーンといえば、映画「第三の男」で有名だったし、「静かなるアメリカ人」の方を先に読んでいたので、イギリス人らしく斜に構えたところのある人だなぁという印象を持っていたのですが…。英米と一括りにしても、イギリス人はアメリカ人を小馬鹿にしているんでは…なんてことは今なら良く理解出来ますがね。
そういえば、この人もモームと並んでスパイ活動を行っていた経歴の持ち主ですよね。
その経歴を活かした「ヒューマン・ファクター」という小説は面白かった。
ちょうど
ジョン・ル・カレの「スマイリー」シリーズとダブるような印象はありますが…。
まぁ、スパイ小説はイギリスの伝統というか、お家芸ですしね。
おまけではないですが、The End Of The Love Affair"を…。
ビリー・ホリディに始まり、フランク・シナトラ、ナット・コールなど名唱は幾つもありますが、珍しいところでチャカ・カーン+ジョージ・ベンソンというのを…