北欧のジャズを専門に日本に紹介している佐々クンが招聘したトリオとヴォーカルが素晴らしい!との話だったので、横浜Dolphyに行ってきました。
佐々クンは大学の後輩でもあり、また代官山Lezardでもセンス溢れる素晴らしいドラミングを披露してくれる音楽仲間。
その彼がチョイスしたグループですからハズレは無いだろうという安心感もありました。
Sweet Jazz Trioは、ギター、ベース、コルネットという変則のトリオ。
ドラムレス&ピアノレスのトリオというのも珍しい。
演奏が始まると、音数は少ないのに豊かな響き!
ギターとベースだけでリズムと伴奏をつけていくのですが、音の選び方が良いんでしょうね。
コードとベースラインの動きが、何ともいえない上質な空気感を醸し出してくれます。
しかも2人ともメチャ・テク!
これは100人規模のホールより、小さなライブハウスの親密な空気感で聴かないと…。
佐々クンが途中でコッソリと教えてくれたのですが、ギターのハンスが使っているギターは12年前に日本で買ったのだとか。
1stセットが終わった休憩時間に紹介しれくれたので、少し話をしたついでに見せてもらいましたが、なんと
D'Aquistoのギター。ジム・ホールが使っていたので有名なギターです。
また、うちのカミさんが「あのベース、小さくない?」というので訊いたら、なんとベースの下側を切り取ったようなモデル。
N.Y.で作っているツアー・ミュージシャン用のベースらしい。
ハードケースに入れてもチェロより少し大きいくらいに収まり、持ち運びがラクだし、飛行機に乗せる時にも小さい方が良いんでしょうね。その割には、良い音ですし。
ヴォーカルのイザベラ・ラングレンは"Swedish Beauty"というか妖精のような雰囲気を持った歌手。スウェーデンといえばモニカ・ゼットランドとか過去にも有名なの女性ヴォーカルを輩出した国。そんな高いレベルの国で、いまや引っ張りだこになっているらしい。
子供の頃からジュディ・ガーランドとかビリー・ホリデーのレコードが流れていたというジャズ好きな両親に育てられたとあって、選曲もしっとりとした曲が多く、懐かしさをそそられるステージでした。2回のステージで合計16曲に、アンコールが2曲。
ほのぼのとした空気に包まれた、素晴らしい夜となりました。
いや、ホントに良かった!
イザベラの雰囲気としては、このYouTubeが一番近いかな?