月曜日に、ベースのジーキマが貸してくれたCDを聴いたところ、とても良かったので…。
NY在住のハモンド・オルガン奏者
敦賀明子さんが、2008年にドラムスに
ジミー・コブを迎えて、レコーディングしたもの。
演奏は勿論のこと、選曲が良いんです。
Amazonで見たら、すでに
5枚ほど出しているようですね。NYで活躍している日本人のジャズ・オルガン奏者が居るなんてちっとも知らなかった。
以前にビル・エヴァンスについて
書いた時に書き漏らしましたが、ビル・エヴァンスが「Waltz for Debby」を出した当時、アメリカで一番売れるジャズのレコードは(日本では信じられないことですが)オルガン・トリオのものだったらしい。
アメリカ人にとってオルガンという楽器は、子供の時から教会で聴いて親しんでいるので生半可なことでは認めてもらえないものらしい。大阪のクラブで演奏している時に、
グラディ・テイトに薦められてNYに移り、半年後にハーレムのクラブでレギュラー・トリオとして仕事を貰えたというのですから、半端な実力ではありません。
なんか、前置きが長くなりましたが、とてもゴキゲンなCDです。
タイトル・チューンの「NYCセレナーデ」は、クリストファー・クロスの歌でも大ヒットを飛ばしましたが、実はバート・バカラックの曲。それ以外にも、彼女が「いつか演奏しようと、宝石箱の中に仕舞っておいた」という
お馴染みの曲ばかり。
そして、そしてジミー・コブのドラムス!
2008年ですから、78ー9歳の時のレコーディングですが、マイルスやウィントン・ケリー、ウェス・モンゴメリーと一緒に演っていた時の輝きを失っていません。
僕が大好きな、切れの良いシンバル・レガートだけで一瞬のうちにバンドをスゥィングさせるドラミングは健在でした。
彼女のホームページを見ていたら、9月8日に藤沢の長福寺で東北大震災のチャリティ・コンサートをやっていたのですね。これも知りませんでした。
残念! 生で聴きたかった。
ルー・ドナルドソンとのセッションがYouTubeにありました。