ビル・エヴァンスの「Waltz for Debby」始め、初期のトリオをベースのスコット・ラファロと共に象っていたドラマー・ポール・モチアンの訃報が
新聞各紙に出ていました。
享年80歳ですから、1959年にエヴァンス・トリオを結成した時には28歳。
他のジャズ・プレイヤーに比べると晩生の感がありますが、その分しっかりとした技術に裏打ちされたドラミングで、リズム・セクションの範疇を超えた新しいピアノ・トリオの創造に寄与しました。
このトリオで収録した「ポートレイト・イン・ジャズ」・「エクスプロレイションズ」・「ワルツ・フォー・デビイ」および同日収録の「サンディ・アット・ザ・ビレッジ・バンガード」の4作が、「リバーサイド四部作」と呼ばれるのも納得出来ます。
トリオ解散後は、自分のグループで活動した他にも、ポール・ブレイ、キース・ジャレットなどのバンドに参加し、ドラム界をリードする存在でした。先鋭的だが美しい響きを重視し、精緻で冷徹なドラミングは、その後のジャズに大きな影響を与えてくれました。
今夜は、リバーサイド4部作を聞き込みますか…。
合掌!!!