人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「ぴあ」が終わった。

「ぴあ」が終わった。_e0171821_11202666.jpg雑誌「ぴあ」が創刊されたのは、僕が会社に入って2年目の夏。
それから、随分とお世話になりました。
特に、神田錦町の本社から有楽町の現業部門に出てからは、日比谷や銀座の映画館も近かったし、また今は無くなってしまった銀座の「ジャンク」などのジャズ・クラブの出演スケジュールなど、ホントに便利に使わせてもらいました。
会社に必ず置いてあったし…。

インターネットのない時代に、ひとつの雑誌にあれだけの情報が詰まっているというのは、ホントにありがたかった。
拡大を続けていったということも、良く分かります。
さらに、バブルの時代に入ると「グルメぴあ」なども出てきたし、コンビニの拡大時期に乗っかって「チケットぴあ」の端末が入るなど、時代と共に成長してきたのですが…。

ネットで情報を探すのと「ぴあ」で情報を探すのは、どこか違うんですよね。
ネットの場合は、キーワード検索ですから見たい映画があったりすると、その周辺情報はゴチャマンと集まります。むしろ集まりすぎて、見る必要が無くなっちゃうんじゃないかと思うほど…。いざ、映画を見るときには、余計な情報が邪魔をする場合もあります。
「ぴあ」で探すときには、それ以外の映画の情報もありますから、思わぬ映画に惹かれてしまって、当初に見ようと思っていた映画じゃない方に行っちゃったりして…。
ネットの場合は、どこか「タコツボ化」の方向に知らず知らずのうちに進んで行きますから。

まぁ、同じことが本やCDをネットで買う場合もあるんですけどね。
実際に、本屋やCDが並んだ店に行くと、自分が考えもしなかったものにブチ当たったりして、視野というか、領域を広げてくれる出会いがあったりしますから。

世の中がタコツボ化の方向に進んでいる、ということなんでしょうね。
表紙を描き続けて来たイラストレーター・及川正通さんが戦前の大連生まれなんてことも今回知りました。
by dairoku126 | 2011-07-22 11:47 | 文化 | Comments(0)


<< Fun Wave! 悲しいことですが、こういう人達も… >>