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松尾昌介さん

昨日は、通夜に行って来ました。僕が会社に入った時から、花形コピーライターとして、当時の若手制作陣の憧れの的であった松尾昌介さんが鬼籍に入られたのです。
コピーライターとしての業績は、東京コピーライターズクラブ(TCC)の方をご覧下さい。
やはり、鬼籍に入った僕の同期の眞木準などと比べると、松尾さんのコピーはジワッと効いてくるというタイプだったように思います。
クリエィティブ・デレクターとして、さらに博報堂クリエイティブ・ ヴォックスの社長として丸山もゝ子&鍬本良太郎森本千絵などを育て上げ、さらにキャラクター開発を通して広告表現での新しいフィールドを開拓されてきました。CocaColaの「Qoo」などは、アジア戦略の「核」としてアメリカの本社に買い上げられたほど。

広告人としての業績よりも、松尾さんが慕われたのは素晴らしい人柄。
「カッコ良い!」という言葉は松尾さんのためにあるんじゃないかと思われるほど、生き方がカッコ良い人でした。仕事も遊びも全力投球。「花形」と騒がれながらも驕らず、エラそーな顔をしているのは見たことがありません。出世欲とか権力欲とかは、まったく無く、社長になってからも、どちらかといえば迷惑半分という顔で、そのくせ独自のセールスポイントを持った会社に育つように経営の舵取りをしていました。

定年を迎えると社長の椅子をポンと若手に譲って、ソムリエの資格を取り、代官山で念願だったワインバーを経営。そういえば、クリエイティブ・ ヴォックスのパーティには、いつもワインがメインのパーティでした。そこでの出来事を綴った「オン ザ ヒル 丘の上通信」を読んでいると、自分の生活を楽しんで居た松尾さんの姿が浮かびます。

いつも、イタズラっ子のような微笑を浮かべている人でした。
合掌!
by dairoku126 | 2011-06-15 11:22 | 友人 | Comments(0)


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