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めっけもの、でした。

めっけもの、でした。_e0171821_14592518.jpgAmazonのおすすめに入っていたのですが、ウェス・モンゴメリーとキャノンボール・アダレイが共演している珍しいアルバムです。昨年、デジタル・リマスターして発売されたようです。

デトロイトでウェスの演奏を聴いて、リバーサイド・レコードのオリン・キープニュースに売り込んだのがキャノンボールですから、まぁ知らない仲じゃない。
それどころか、ウェスには大恩人ともいうべきキャノンボールなのですが、なぜか一緒に演っているというレコードをしりませんでした。弟のナット・アダレイとの共演盤は有名ですが…。
これは、1960年の5月から6月にかけてL.A.とサン・フランシスコで録音されたもの。リズム陣はThe Poll Winnersとなっていますが、すべて西海岸のミュージシャンばかり。ヴィクター・フェルドマンがピアノとヴァイブ、レイ・ブラウンのベース、ルイス・ヘイズのドラムスとなっています。
ウェスがレイ・ブラウンと一緒というのも、僕は初めてです。
ウェスが脚光を浴びた「The Incredible Jazz Guitar」が、1960年1月の録音ですから(ナット・アダレイとの「Work Song」を前日に録音)エンジン全開というかヤル気満々という時期の録音です。キャノンボールの演奏も素晴らしいし、ウェスもレイ・ブラウンのベースに乗せられたのか、素晴らしい演奏を繰り広げています。
他のミュージシャンも、それぞれに良い演奏内容だし…。
そのせいか、その年の12月にL.A.で録音した「Movin' Along」には、ヴィクターとヘイズが参加しています。

「おや?」と思うのは、キャノンボールを立てたのか、ウェスがバッキングをしっかりと演っているのです。「伴奏」って感じに徹して、ソロを取らない曲もありますが、なんか楽しそうな雰囲気が伝わってくるのですよね。ヴィクターのヴァイブも、なかなかのものです。

しかも、ボーナス・トラックが5曲入っているのですが、ジョン・ヘンドリックスのヴォーカルがフィーチャーされていて、アダレイ兄弟+モンク・モンゴメリーのベースと兄弟共演のようなライブ録音。これも、なかなかに熱い演奏です。

発見!という感じの1枚でした。


by dairoku126 | 2011-04-15 15:41 | 音楽 | Comments(0)


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