iReal Book?なんのこっちゃ?とお思いの方も多いと思いますが、
Real Bookというのはジャズの楽譜集。古今の名曲がほとんど網羅されています。
もともとは、Real Bookというのは「聖書」のことなのですが、ミュージシャンにとっては聖書にも等しいものなのでしょう。本来は、教育用に作られ、その後印税も含めた値段で一般に発売されました。もちろん、僕もアメリカに行った時に買ってきました。
そのReal BookをiPhone用にコードだけでアプリ化したものが、iReal Book。
出版されたReal Bookは、コード名だけでなく楽譜が載っていますが、これはコードだけ。
でも、瞬時に転調できるスグレものです。
(上の写真の右側がそれ。AからFなんて動かせば瞬時に左のコードが変わります)
Lezardのお客さんにも、これを見ながら演奏する方もいたのですが、いかんせんiPhoneでは小さい。ところが、iPad が登場して、このアプリが魅力的なものに変わりました。
昨夜のLezardには、ピアノを弾かれるお医者さんがiPadを持ってきていたのですが、これが入っていたのですね。一緒にセッションをお願いしたのですが、Keyが違う曲がありました。僕等はGでやっている曲が、先生はE♭だったんですね。「あ、Gですか?」3秒でした。
ピアノの譜面代に縦置きに置けば、ちょうど良い大きさです。
やっぱり、これ欲しいですよね。Lezardでもお客さんが「○×って曲歌いたいんですけど…」「キーは?」「先生からD♭って言われてます」「…」なんてことが多いのです。もちろん、ちゃんとバンド用に自分のメンフ(譜面)を持ち歩いている感心な方もいらっしゃいますが、そうで無い場合も多いのです。演奏しながら転調して…というのは、若い頃にはなんとか出来ましたが、年と共に脳の変換速度も遅くなっているようで…。
このアプリ、たったの900円です。現在の曲数が900曲ですから、1曲1円!!!
これは音楽出版としては異常な値段です。
本で買えば、Vol.1〜3まで8,000円くらいかかります。
しかも、次々に曲がアップデートで、増えて行くのでダウンロードすれば曲数も増えていきます。重い楽譜を持ち歩かなくて、済むんですから…。なんか凄い世の中になっちゃったなぁ!